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「レ・ミゼラブル」ユーゴー

2013年06月25日 21時38分01秒 | 映画(一般)

 
「レ・ミゼラブル」ユーゴー/作 豊島与志雄/訳

DVDで「レ・ミゼラブル」を観た。
迫力の映像で、音楽も良かった。

私が中学生の時、国語の教科書に、「レ・ミゼラブル」の抜粋が載っていた。
担当の先生が、「私は豊島与志雄さん訳の岩波文庫版を読んだけど、とても面白かった」、と。
そこで、さっそく私も購入して読んだが、途中で挫折。
高校生になって、再度トライして読了。

この作品の見所は2カ所ある。
①ジャン・バルジャンとコゼットが出会う森のシーン
②ジャン・バルジャンがマリウスをかついでヘドロの地下道に踏み込むシーン
私の頭の中では、そのシーンが完璧な形で、何度もリピートされてきた。
その為、(当然)私の映像と異なる映画のシーンには、少しがっかりした。

曰く・・・森はもっと暗く、深いはず。
コゼットの持つ桶はもっと大きいはず。
コゼットはもっと、辛そうに桶を持っているはず。
ジャン・バルジャンは、コゼットにそっと近づき、その大きな桶を持ってやる。(おぉ、感激!)

・・・とまぁ、色々クレームを付けたけど、原作と映画は異なる。
無理を言ってもしかたない。
映画ではコゼットもマリウスも、エポニーヌやファンティーヌに喰われていた。
ピュアなキャラクターは陰翳のあるキャラクターに負ける、という法則か?

PS
なお、ファンティーヌが歯を売るシーンがあるが、原作では奥歯でなく、前歯だったはず。ファンティーヌが前歯の無い顔で歌を歌うのは、「絵」としてまずい、と判断されたのだろう。