「歌舞伎町」権徹
歌舞伎町を舞台にした写真ルポ。
何年にも及ぶ、数々のスクープ写真。
歌舞伎町の様々な顔をとらえている。
やくざのケンカ、キャバクラの姉ちゃんの出勤風景、警察の取り締まり、ホームレス、ホスト・・・。
3.11のあの日の風景。
P76
報道写真の世界では「人に迷惑をかけるほど、いい写真が撮れる」と言われるが、そんな撮影スタイルに果たしてどんな意味があるのかと自問するようになった。
P80
「歌舞伎町」誕生の物語は、1945年の終戦直後、民間人の主導で始まった。地元の有力者・鈴木喜兵衛氏らは、焼け野原だった新宿を、「銀座と浅草の良さを取り入れた庶民的な娯楽街として復興する」という夢を抱いた。そして終戦わずか2か月で鈴木氏を会長とした「復興協力会」を設立、地権者を説得して回った。
【参考リンク】
権徹『歌舞伎町』 (05/26)
ドキュメンタリー写真家 権徹
【ネット上の紹介】
今はなきコマ劇、事件現場、警察の摘発、犯行の瞬間、夜の歓楽街、家出少女やホームレス、商店街の日常etc.数々のスクープも掲載した渾身の写真ルポ。
[目次]
第1章 にぎやかな歓楽街;第2章 緊迫の取材現場から;第3章 歌舞伎町を「俯瞰」する;第4章 コマ劇場歌舞伎町支え半世紀;第5章 危うさと欲望の漂う街;第6章 歌舞伎町「浄化作戦」;第7章 華やかな世界の光と影;第8章 ボクが出会った素敵な笑顔;第9章 コリアンタウンと韓流スター;第10章 東日本大震災を経験して
権 徹 (ゴン チョル)
1967年韓国生まれ。大学在学中の88年に休学して海兵隊に入隊。大学卒業後の94年に来日し、日本写真芸術専門学校に入学。報道写真家の樋口健二氏に師事する。99年元ハンセン病患者の写真記事で雑誌デビュー。新宿歌舞伎町、大久保韓流、元ハンセン病患者、在日朝鮮人などを取材。中国四川省地震、3・11東日本大震災の被災地に入り精力的に取材して週刊誌等に発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)