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「鏡の欠片~御広敷用人大奥記録」上田秀人

2016年08月11日 21時03分21秒 | 読書(歴史/時代)


「鏡の欠片~御広敷用人大奥記録」上田秀人

シリーズ4作目。

P163-164
 一定の強さをこえると自己の鍛錬だけでは伸びにくくなる。これはあるていど己なりの型を身につけた証明ではあるが、同時に悪いところを見つけにくくなる。人は誰でも同じだが、どうしても己に甘い。己のやっていることにまちがいはないと思いこんでしまう。だが、思いこまなければ、修行などできなかった。一挙動ごとに、ああでもない、こうでもない、次はこうしてみよう、今度はこうしてみようと、試行錯誤ばかりでは、筋が一定しなくなる。筋が安定しないと剣を振る、腰を動かすなどの身体が安定せず、上達しないのだ。

【ネット上の紹介】
竹姫付きの御広敷用人となった水城聡四郎は、八代将軍吉宗の命で購った鏡を竹姫の元へ届ける。しかし、そこには思わぬ刺客が待っていた。一方、大奥の中では、吉宗の寵愛を受けるまだ幼き竹姫に対して執拗な嫌がらせが始まった。そして、聡四郎に伸びる最強の刺客の魔手。聡四郎、危し!城の内外を舞台に壮大な物語が広がる大人気シリーズ、意外な展開の第四弾登場。