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「代理母、はじめました」垣谷美雨

2021年07月09日 07時54分04秒 | 読書(小説/日本)


「代理母、はじめました」垣谷美雨

近未来の日本が舞台。
代理母問題を扱っている。

P75
「慈善事業じゃないんだ。ここだけの話だが中絶は儲かる」

P96
「結婚制度なんて、国が庶民を統治しやすくする目的で作られた契約に過ぎません。夫はいらないけど子供だけ欲しいんです。(後略)

P212
卵子採取するための排卵誘発剤は刺激が強く、副作用がある。卵巣が腫れたり、腹痛、吐き気、頭痛、めまいなどがあることもあり、悪化すると血液が凝縮して腹水が溜まって血栓ができややすくなる。その結果、脳梗塞で最悪の場合死んでしまったり、後遺症が残ることもあるのだ。

【ネット上の紹介】
独身のまま子供が欲しい、もう不妊治療をやめたい、五十を過ぎたら、家族は持てない?…貧困と虐待から脱するため、少女ユキが始めたのは“代理母ビジネス”。葛藤と不合理だらけの“命”の現場で、医師の芽衣子やゲイのミチオとタッグを組み、女たちの自由を求めて立ち上がる―!不妊、高齢、独身、ゲイ―もう“タブー”だなんて言ってられない。「子を抱きたい」人々と女たちが手をつなぐ出産革命小説。