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【ぼちぼちクライミング&読書】

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「お勝手のあん」③④柴田よしき

2021年08月27日 08時38分09秒 | 読書(歴史/時代)


「あんの青春若葉の季(とき) お勝手のあん」(3)柴田よしき
「あんのまごころ お勝手のあん」(4)柴田よしき

換骨奪胎、枠組のみ頂いた「アン」シリーズ3弾と4弾。
江戸時代版「赤毛のアン」だ。
最初幼かったヒロインも、16歳になった。
少ないながら、お給金も貰えるようになった。
(見逃していて読むのが遅くなった)

P72
「それ、なんなんです?」
「これはむじなの皮です」
「ひぇっ、むじな!」
「穴熊とも言いますが、山の民はこれで着るものを作るんです。肉は食べてしまうそうです。それで余った皮を分けてくれるんです。猫の蚤取りに」
(「蚤とり侍」という作品もある→「蚤とり侍」小松重男

よく眠れない、と言う人への処方
P76
「まずは猫と寝る。そして十回ずつ噛んで食べる。(後略)

P207
「薬種のお商売も、昔のように楽ではないそうよ。黒船のあといろいろな国の人たちがやって来て、この国で商売させろと迫っているんでしょ。お上はそうした人たちと条約を結ぶ気があるのかどうか、清さんは気をもんでるわ。しかもね、これってまだ瓦版にも出ていないことなんだけど」
お小夜さまが、いたずらでも相談するように顔をやすに近づけた。
「公方様がご正室をお迎えになるんですって」(2巻登場の際、気づかなかった・・・後の天璋院・篤姫)

②P170
「心も病にかかるんですね」
「そりゃかかるさ。心だってからだの一部なんだからね。(後略)」

【関連図書】

「お勝手のあん」①②柴田よしき

【ネット上の紹介】
昨年の大地震が残した爪痕も、ようやく幾らか薄れてきたように思えた頃。品川宿の宿屋「紅屋」では、おやすが見習いから、台所付きの女中として正式に雇われることとなり、わずかばかりだが給金ももらえることになった。「百足屋」のお嬢さま・お小夜が嫁ぎ、おあつから別れの手紙を受け取るなど、寂しくもなるおやすだが、心配していた勘平の消息を聞き、「むら咲」の女料理人・おみねから出された謎も考えながら、充実した日々を送っていく―。時代小説版「赤毛のアン」、大好評シリーズ第三弾。