「いいエリート、わるいエリート」山口真由
先日読んだ、「ハーバードで喝采された日本の「強み」」が良かったので、読んでみた。
この後、著者はハーバードに留学するが、その心境が分かった。
P42
「あなたは女の子なんだから、東大ではなく慶応に行ったら?」
大学受験の時、母は、冗談めかして、私にこう言いました。
P66
弁護士になる前の研修で裁判官からお伺いした話です。裁判官のかたは声を潜めて、「経験上、女性トラブルがずば抜けて多い職種が一つだけある。そう、医者なんだよ……」(後略)
P124
表面的な優しさの向こうに、私は、ナルシズムを感じてしまいます。人は、優しくされるより、むしろ優しくするときに快感を感じるのだそうです。
【参考】
「ハーバードで喝采された日本の「強み」」山口真由
【ネット上の紹介】
東大法学部在学中に司法試験と国家公務員1種に合格、成績はオール「優」で首席卒業、財務省に入り、弁護士に転職、ハーバード留学―そんな「非の打ちどころのないキャリア」は、どのようにして獲得されたのか。その裏にはどんな苦悩があったのか。エリートになりたい人、子どもをエリートにしたい親、エリートなんて鼻持ちならないと思う人へ、自らの半生をもとに本音で語る体験的エリート論!
第1章 いい勉強、わるい勉強(勉強し過ぎて幻聴を聴いた
勉強には努力に応じた見返りがある ほか)
第2章 いい東大生、わるい東大生(「東大=一番」ではなかった
教育を享受した者は社会に還元すべき ほか)
第3章 いい官僚、わるい官僚(採用面接で「つまんねえ人生だな」
外務省不採用で大泣き ほか)
第4章 いい弁護士、わるい弁護士(専門職はミッション
お客様の存在を初めて知る ほか)
第5章 いいエリート、わるいエリート(瑕疵がない鋼鉄のエリート
平等社会がエリートを叩く ほか)