「月刊社会保険」2013年4月号VOL753
【がんばらない介護生活】by岡本祐三(医師)
第12回(最終回)・・・P24
『介護』に関連して、日本固有の「事情」について書かれている。
実は背後に資産「相続」の問題が、複雑かつ微妙にからんでいる場合が多い。特に嫁が介護する場合、嫁には法的に相続権が認められていない。そのため、老親介護についてもっとも嫁が貢献していても、「法定相続人」という日本独特の法律があり、遺言などがない場合、遺言の配分割合まで法律で決められていて、嫁は相続資産の配分について部外者扱いなのだ。だから嫁が激しい憤りをストレスとして抱え込みやすい。
川柳も紹介されている。
泣きながらよい方をとる形見分け
形見分け初めて嫁の欲が知れ
財産を、取り合い、位牌譲り合う
【参考リンク】
自分の人生を最優先してよいのだという、介護者の決意が必要だし、そのことへの社会的合意の形成が必要だ。
http://www.gambaranaikaigo.com/5todo.htm