原題:『Annabelle Comes Home』
監督:ゲイリー・ドーベルマン
脚本:ゲイリー・ドーベルマン
撮影:マイケル・バージェス
出演:マッケナ・グレイス/マディソン・アイズマン/ケイティ・サリフ/パトリック・ウィルソン
2019年/アメリカ
「光学的」な悪魔祓いについて
3人の美少女たちに災難が訪れるというホラー映画の典型ではあるが、なかなか凝った作りではある。例えば、主人公のジュディ・ウォーレンの家に泊まることになったダニエラ・リオスが向かうテレビには少し前の自分が映っており、それはダニエラの未来を映しているのであるが、これはテレビシリーズ『ゴースト・ストーリー』の一篇「私たちが置き去りにする死体(The Dead We Leave Behind)」(ポール・スタンリー監督 1972年)から想を得ており、その他にも光を当てると幽霊が消えたり、憑依されたダニエラがジュディの父親のエドが撮影していた悪魔祓いの儀式の映像を浴びることで動きが止まるなど、「光学的」な演出が秀逸だと思う。