青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

Flyed Chiken

2008年06月10日 22時21分09秒 | 日常
MLB=薮田がメジャー初勝利、松井秀は無安打(ロイター)

ロイヤルズの薮田さんがメジャー初勝利らしいです。
オメ。と言うか、ロイターに報道される薮田と言う事実に現実感を感じないのだがw

球場行って先発が薮田。
それは90年代中盤のマリーンズファン三大がっかりの一つでした(笑)。
どんなにいいピッチングをしようとも、何気なく出した四球から雪崩のように崩れて行った薮田。
ピンチになると目が泳ぎ、追い詰められて魅入られたようにど真ん中に投げ込んでいた薮田。
期待する最高のレベルは「とにかく5回3失点」だった薮田。

第2次ボビー政権になって、ひょんな事からセットアッパーに起用され、何故かはまり役となりシーズン50試合以上を任される鉄腕振りを発揮しても、それでも自分は何故かそんなに薮田を磐石なものとして見てはいませんでしたねえ。
セットアッパーになって多少球速は上がったように思ったけど、そう目立った決め球があるわけでもない薮田。基本的にピンチに目が泳ぐクセは変わらなかったし、ボールに向かってブツブツ言う姿を見ても何となく腺病質であったし。

基本的に薮田はチキンですからね。
同じチームだった「3点リードしてたら2点までは取られていいんでしょ」とか言う人と違って(笑)。
それは、メジャーのセットアッパーになった今でもたぶん変わってないものと思います。

セットアッパーとして大活躍している薮田を観る自分に、何か安心感と言うものが感じられなかった理由…それは重要な立場を任されるようになり、結果を出しても出しても、いっつもマウンドの上ではチキンな自分と常に戦っていたように見受けられたから。逃げられない場面で、目を泳がせながら弱い心を悟られまいと必死に投げてたように見えたから。

そんな訳で、去年FAを取って「メジャーに行きたい」と言う話になった時、まーちゃんと違って薮田へのファンの見方は好意的だったように思います。花道を送り出すと言うか。つか、みんな「あの時まで」の弱い薮田を知ってたからこそねえ…何かみんな保護者(笑)のような気持ちだったと思う。

「あの薮田がねえ…」
「メジャーへねぇ…」
「レジャーの間違いじゃねーのか?w」
「まあ、本人が挑戦したいのならやるだけやってみればと思うよ」

WBCでAロッドから三振を取った薮田。
あの時、5年前の自分を呼び出して「ややややぶたがえろどからさんしんとってせかいいちだよ!!!」と伝えたかったマリーンズファンが何人いたことだろうw

人は変われば変わるもの。
ただ、本質は、変わらないもの。
アメリカに羽ばたいた、チキンのお話でした。
コメント
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