青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

6050は座れてナンボ

2017年12月04日 20時00分00秒 | 東武鉄道

(東京の北の玄関@東武スカイツリーライン北千住駅)

鬼怒川温泉を第一の目的地に南会津を目指す旅なので、まずは東武鉄道のターミナルである北千住まで行かなきゃならんのですが、神奈川の真ん中あたりに住んでいると北千住まで出るのもなかなか大変だよね。横浜から上野東京ライン〜常磐線で出て来たんですが、たっぷり2時間弱かかりました。ホントだったら東武の本来のターミナルである浅草からしっかり旅を始めたかったんだけど、浅草出ようとするとさらに遠回りになってしまうので。

 

北千住の出札で「ゆったり会津フリーパス」を購入し、8時過ぎの区間急行舘林行きで旅をスタート。子供は「北千住からスペーシア?リバティ?」などとゼータクな事を抜かしておりましたが、とんでもございません。今回交通費だけでもトータルで余裕の1万越えですからね。たかがスタンプラリーで使う額じゃないし(笑)。北千住から鬼怒川温泉までの特急料金が勿体ないわ。

 

東武動物公園で東急車に乗り換え、ミクリこと南栗橋へ。もう既に「結構遠くまで来たなあ」感はあるけど、こっから中央林間まで直通の電車がフツーに走っているので、フツーに東急の8500とかも顔を出します。距離にしたら96.6km、民鉄版の湘南新宿ラインってトコか。ホームで待っていたら旧東急CATVの広告車だった青帯の8637Fが来ましたよ。


ここから乗り換えるのは東武日光行きの急行。今年の春までは日光・会津田島方面には浅草から優等料金不要の快速列車が走ってましたけど、首都圏~会津方面は特急リバティの導入で格上げされてしまいましたのでね。現在は南栗橋→東武日光間で1日4本の急行(上りは1日6本の区間急行)が運転されるのみとなってしまいました。「露骨な特急誘導だ!東武はがめつい!」みたいなヲタの批判はありますけど、まだ料金不要の優等を残してくれるだけマシと言う気が。

 

改正前は浅草からの快速は2時間に1本くらいの間隔だったかと思いますが、かくして希少価値がさらに高まった感のある日光線のお得な優等列車。下今市まで1時間以上かかるので、出来る事なら座りたいですよね。と言う訳でホームの乗車口の前に荷物並べて到着待ちをするのですが、わざわざこんな事やるのも昔の急行列車っぽいよなあ(笑)。区間急行南栗橋行きがホームの向かい側に進入して参りました。これが折り返して急行の東武日光行きになります。


浅草口には姿を見せなくなりましたが、6050系頑張っております。2ドアの間に整然と並ぶ窓配置、精悍なブラックマスクに東武カラーのマルーンとオレンジの帯をキリリと締めて、東武フォントの種別・方向幕をでかでかと掲げている姿。相変わらずカッコいいですよね。

  

東武動物公園側の引上げ線を使い、転線した6050系が改めて東武日光行きの急行として入線。この急行に接続する電車からドヤドヤと乗客が降りて来て、我々親子の後ろにぞろぞろと並びます。やっぱりリーズナブルな優等列車のニーズってのは根強いものがありますよねえ。浅草から出てた時代は6両だったけど、現在は4両に減車されてますんで、観光シーズンとかイスを巡っての争奪戦が繰り広げられたものと思われる。先月の紅葉の時期なんか凄かったんじゃないのかな。


一番前に並んでましたので、子供と楽々ボックス席をゲット。大事な事なので何度でも言いますが、6050系は座れてナンボ!これ試験に出るからよく覚えておいて欲しい(笑)。早速袖机を引き出して飲み物とお菓子を並べ、昔ながらの急行列車の旅を満喫するのであります。栗橋から新古河にかけて渡って行く利根川の雄大さ、遠くに見える裾のなだらかな山容は赤城山かしら。空の青さが坂東太郎の川面に映ってまことに美しく、まずは何の不満もない旅の始まりなのであります。
コメント
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