青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

釜ヶ淵爽秋

2018年10月04日 17時00分00秒 | 富山地方鉄道

(トップライトを浴びて…@越中荏原~越中三郷間)

昼を過ぎ、夏を思わせるような強い日差しが戻って来ました。常願寺川の鉄橋を渡って来た特急うなづき3号。アルプスエキスプレスの3連で運行されます。以前は特急立山と並ぶ地鉄の花型特急だった特急うなづきですが、北陸新幹線の開業によって黒部宇奈月温泉からのアクセスルートが出来た事もあり、以前に比べるとだいぶ減便されています。


沢中山で見送った14720系。残念ながら車内はガラガラですが、寺田から電鉄富山の間は本数も多いので休日の日中だとこんなもんなんですかね。常願寺川の土手に上がっていく緩やかな登りの築堤でロケーションは申し分ないのだけど、架線柱が密に建ち過ぎていて案外と撮り辛い。冬になるとこの常願寺川周辺はバックに立山連峰を望むスーパーフォトジェニックな撮影地になるそうですが、さすがに山方面はなかなか雲が取れず…。



淡く揺れるコスモスの中を、電鉄富山行きの14760系。午後の陽射しの下、杖を支えに買い物袋を提げたおばあちゃんが電車を待っていた釜ヶ淵の駅。五百石まで夕飯の買い出しだろうか。人がフレームに入る事の温かみというものを感じながら、そっと一枚。



今年の9月は、最初っから秋雨前線にグズグズとまとわりつかれ、最後は物凄い台風が仕上げにやってくるなど呪われたかのように雨に祟られた月でした。元々、今回の富山旅も正直あんまり天気予報良くなかったんだけど、ここまで天気が持ち直してくれるとは思わなかった。沢中山の駅から、散居村の風景の中を爽やかな秋の風に吹かれて降りて来る雷鳥カラーにシャッターを切りながら、束の間の青空の立山路を満喫したのでありました。
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