(アノユウヒニムカッテ@越中三郷~越中荏原間)
西の空に沈んでいく夕日を見ながら、常願寺川の河原に立ってみる。妖しげな雲の下で、太陽の方向だけ低い位置で雲が切れていたんだけど、そこから差し込む長い長い秋の夕日が、長い長い鉄橋のガーターを照らしています。沈む夕日を追い掛けるように、ダイコン電車が川を渡って行きました。
沈む夕日に照らされて、黄金に輝くダイコン電車がモノクロームとカラーの縫い目を行く。写真と言うものは光の加減によっていかようにも変わるものですが、朝の土砂降りの横江駅からここまでドラマティックな夕日に逢えるとは。越中富山の天の神様にお礼を言わないといけません。
刻々と移り変わる空の色を眺めながら、夕日の沈むまで30分。立山からの最終特急、TY6こと特急立山6号。地鉄では特急立山=TY、特急うなづき=UN、特急アルペン=APという略号を列車番号の前に付けます。大きな側面いっぱいに夕暮れの残照を写して、ダブルデッカーエキスプレスがアルペンルートの観光客を乗せて富山の街へ。
すっかり日が沈んだ常願寺の河原。先程の上市ローカルが戻って来ました。強いオレンジからやがてパープル、そして藍を流したような雲が広がっていた常願寺の空。通り過ぎて行く電車の窓から零れる光も柔らかく。