青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

盆過ぎて 穂波色付く 出雲路や。

2023年09月09日 10時00分00秒 | 一畑電車

(湖「うみ」見晴るかす高台に@伊野灘駅)

この日の午前中から昼にかけては、松江しんじ湖温泉~一畑口あたりの宍道湖湖岸を行ったり来たり。一畑電車から見える宍道湖の風景、少し変化を付けたくて、小さな岬の小高い場所にある伊野灘の駅付近でワンカット。大きく湖を入れ込むのでなく、バックに輝く宍道湖のレイクブルーを控えめに。1台クルマが入ってしまったのはご愛敬か。

一畑電車の走る宍道湖北岸は、島根半島の脊梁に当たる海岸沿いの山々から流れて来る小さな川に沿った平地がフィヨルドのように細長く入り込んでいて、その川沿いの平地に耕地と集落が続いています。その一つ一つに小さな駅があって、電車はその駅一つ一つに丁寧に止まって行きます。建ち並ぶ集落の家々と赤い瓦屋根、そしてだいたいの集落には「村の鎮守様」があって、出雲の人々の暮らしを静かに見つめています。

油照りの日差しに、何本ペットボトルの水を飲んでも収まらない暑さ。踏切の鐘が鳴り、大鳥居の向こうをオレンジ色の電車が通過して行きます。場所によっては色付き始めたお盆過ぎの島根半島。実りの秋はもうすぐ。

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