青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

旅伏山残暑便り。

2023年09月13日 17時00分00秒 | 一畑電車

(旅の相棒@出雲市西代町)

今回、オリックスレンタカーで借り出したトヨタのヤリス。1人用のレンタカーなら、それこそ荷物が積めて動きさえすれば何だって構わなかったので、予約は「軽」でしてたんだけど、向こうの貸し出しの都合で軽の料金で「コンパクト」=小さめの普通乗用車があてがわれました。普段そこそこの大きさのファミリーカーで撮り鉄をしておるので、このサイズでの撮影行だと実に小回りが利いていいですね・・・民家のひしめく狭い裏路地や、畑の中の細い砂利道だって、幅を気にせずスイスイ入って行ける。そして一番助かるのが、ちょっとクルマを止めたりするのにそこまでスペースを必要としないところですね。

そんなヤリスを駆りながら過ごす出雲の一日。田んぼの中の狭い農道で、一畑電車を待つ。青々とした稲の波を渡る湿り気を帯びた熱風。タオルを水で濡らしながら眺めるのは、四種踏切に真っすぐ続く草生した道。暑さで気の遠くなるような真昼の雲州の大地。旅伏山をバックに、小口の分散クーラーを屋根上にたくさん乗せた、オレンジの一畑電車がやって来る。

思えば7月の北条鉄道、そして8月の一畑電車と、今年の夏は災害級の暑さではあったが、景色的には実にきっぱりと力一杯の夏であった。そして、こちらの方もお腹一杯になるまで夏を吸い込んだ。ただ、時は流れて9月半ばになろうというのに、いまだに空気は夏のままだ。夏は惜しまれつつ終わるくらいがちょうどいいと思うのだが、いったいいつまで夏なのか。地球温暖化だからねえ、と簡単に結論付けられないような何かがあるのだろうか。

コメント
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