(マイ・ホームタウン・トレイン@大宮駅)
日が暮れて、夜の帳の降りた大宮の駅。8111Fが、家路を急ぐ乗客たちの待つホームにゆっくりと入線して来た。東武野田線の大宮駅のホームは、串型の行き止まりの1面2線。昔っから大宮駅の一番東側にあって、ずーっと変わらない佇まい。そういう意味では、勝手知ったる風景だろうか。乗客の方も、特に変わったことはないような素振り。復帰してからの姿もすっかり馴染んでいるのか、それとも普段使いの人々はいちいち車両の動向など気にしないのか。逆に言えば、何の不思議なくいつものように普段通りに淡々と乗客を運ぶその姿が、東武鉄道を代表する通勤型車両としての矜持なのかもしれない。それでも、たまーに全くテツ要素のなさそうな若い女性が、あっ、なんだかいつもと違う珍しい電車だ!レトロな色遣いでカワイイ!とでも思うのか、スマホにその姿をパシャリと一枚収めて行く姿が見えたりして、それも微笑ましい。
大宮に到着した電車は、折り返しのインターバルを僅かに取って七光台行きへ。この日の8111Fのラスト運用で、七光台到着後に検車区へ入庫となります。運用に復帰してから約3ヶ月、何度か故障を起こして運用打ち切りになったりとトラブルはありましたが、今のところ致命的な故障には至っていません。すぐに本線復帰できる程度の軽微なものだったようです。野田線の運用は、一度入ってしまうと長距離かつ終日のハードなものが多く、老体に鞭打っての奮闘となっています。8年ごとに行われる全般検査を施工しての入線とはなっていますが、本来であれば東武博物館の動態保存車両という位置づけで一線からは引いた車両なので、それなりに気を使っての運用となるのでしょうね。
我が家からは都内を挟んで反対側の位置にある野田線ですが、これからもちょこちょこ活躍の様子と無事を確認しに訪問してみようと思っています。
次の時は、柏の珍来でラーメンでも食べたいねえ~。
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