(三度目の正直@東武8111F)
元日の夕方に起きた能登半島地震、そして二日に起きた羽田の航空機事故。なんとも暗澹たる気持ちとやるせなさに明けた2024年の三が日。本当であれば、この三連休と合わせて比較的ゆったりした日程の正月休みだったんじゃないかと思うのだが、どうにも気持ちが落ち着きませんでね。家にいると、直接の被害を受けたわけでもないのに、どうしても被災地の情報を探したり地震のメカニズムなんかを調べたりしてしまうので、ちょっとこれじゃあいかんよなと。心がそっち方面に行ってしまって、ひたすらテレビとネットの情報に溺れているだけの正月じゃあなんともならないなと。現在進行形で被害が拡大している震災のことを忘れる訳ではないんだが、とりあえず外の空気を吸いに出掛けてリセットしたいよなと。一緒にめげてちゃしょうがないし、なんか楽しいことでもして、美味しいものでも食べて、当面の脳内の情報をデトックスするのも必要なことなんじゃないかと考えてしまったのよな。じゃあ差し当たって何をしようか・・・と思い立てば、去年の年末にも書いたんだけど、とりあえず宿題として持ち越してしまったのが東武野田線の8111F。私が行った日以外は別に何の問題もなく、お正月も引き続き運用に入っているようだ。年も改まって、改めてお手合わせを願いたく三たび下総の国に赴くことにする。これで故障でもしてまた引っ込んだら、さすがに怖いので半年くらい訪問は見合わせようと思ったのだが(笑)。
柏駅に吸い込まれて行く8111F。そう言えば、柏の駅なんて久し振りに降りたなあ。祖父母が長年お隣の我孫子市に住んでいたこともあり、柏というのは東葛地域随一の繁華街というイメージだった。東口の柏そごうに、西口の柏高島屋ローズタウン。路地にひしめく飲食店街と、夥しい数の予備校群。平日週末関係なく、ペデストリアンデッキには人が溢れていて、東西のデパートを結ぶ動線には人波が揺れていてねえ。柏ってそういう街だった。2000年代初頭には、JRと東武を合わせて30万人/日を超える乗降客数を誇った駅でもありましたが、2005年のつくばエクスプレス開通以降は、市北部の柏の葉地区を中心としたニュータウンの勃興目覚ましく、新都心化した同地区に勢いを持って行かれたまま。東口のそごうがね、2016年に営業を休止してから何にも再開発されないでそのままになってしまっているのがなんとも。駅前の超優良物件だと思うのだが、三井不動産が取得したまま何も動きがなく、再開発に向けての大きな問題となっている模様。建物のてっぺんに乗っているそごう名物の回転レストラン、柏のシンボルでしたねえ・・・小さいころ、ばあちゃんと一回だけ行ったことあるよ。ホテルオークラのレストランかなんかだった記憶がある。レストランが回らなくなって、柏は勢いを失ってしまったような。
柏の駅で折り返し待ちの光景を。この日の8111Fは、朝6時に七光台の検車区を出庫し、ひたすら大宮~柏間を各駅停車で折り返すシンプルな運用に入っていました。野田線の運用パターンは、①柏~船橋の運用、②柏~大宮の運用、③大宮~船橋間の全線運用、そして④柏~運河・大宮~春日部の区間運用をこなしながら柏~大宮間の運用になるものと、大まかに分けてこの4パターンが割り振られていて、その中で急行運用・区間急行運用が混じったりしています。①のカシ~フナ往復は、距離が短く回転が速いのですがイマイチ撮り場所がない感じがあるのと(先日ロケハン済み)、③は大宮~船橋の70km近くを走るので、一回撮ってから戻ってくるまでに時間がかかって効率が悪い。よって②か④が好ましいのですが、この日は②。急行運用が挟まっていないのは残念ではあるけれども、三度目の正直でやっと8111Fを自分なりのイメージを持ってじっくりと一日追いかけてみることが出来ました。ご笑覧のほどを。
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