青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

塩浜、到着作業

2016年03月15日 19時00分00秒 | JR(貨物)

(到着準備@塩浜駅)

日光川で5271レを抑えた後は、弥富ICから東名阪道へ。富田で長時間停車する5263レを追い掛けて四日市方面へ向かいます。順調であれば三滝川下りのストレート、あわよくば四日市駅入線あたりからやりたかったんだが…土曜日の朝とは言え四日市東IC→富田山城道路→霞ヶ浦からの名四国道の流れがすこぶる悪く結局回り込めたのは塩浜駅への到着寸前。駅前のコインパーキングに車をぶち込み、所定の位置に立った時には既に名臨の操車係たちが5263レの到着に備えて展開中でした。



やがて塩浜名物の大きなアーチ橋の下をくぐって5263レが定刻通りに塩浜駅に到着。遠路はるばる南松本からのタキ14両の返空、DDが排出する熱気が陽炎のようにゆらめいています。列車を無線で所定の位置に誘導する操車係の一人が、素早く機関士さんからタブレットを受け取って機回し作業へと移行するのであります。原色DDの運転台からタブレットが受け渡される光景というのも実に味わい深い。


到着したDDは操車係によってブレーキ管を解放され機回しの準備が着々と進んでいきますが、しばらくすると、昭和四日市製油所のほうからL字型を背中でくっつけたようなニコイチ編成の緑のスイッチャーがやって来ます。塩浜駅から先はさすがに大型のDDは入って行けないので、ここからの牽引は北陸重機製のスイッチャーにバトンを渡すことに。



スイッチャーは5263レが持って来たタキには目もくれず、ヤードに留め置かれていたタキの3編成のうち1つを持って工場へ去っていきます。到着便がそのまま継走されるわけでもないらしい。いずれにしろまた工場でタキにガソリンを充填して戻って来るのでしょうが…。スイッチャーが空タキを引き出し終わると、やおらホイッスルが鳴り、DD重連の機回し開始です。おそらく四日市側に回り込んでから持って来たタキをスイッチャーが引き出した空きスペースに押し込むんでしょうね。


塩浜駅の構内はポイントもほとんどが自動化されておらず、機回しの進路を確保するために操車係が無線の指示に従ってダルマと呼ばれるポイントのレバーをガチャン、ガチャンと変えて行きます。以前はこの塩浜からは石原産業、ひとつ前の海山道からは三菱化学や三菱モンサントなど四日市コンビナートの中核企業の工場群へ専用線が伸びていましたが、現在は昭和四日市製油所からの1日3~4往復程度の燃料出荷のみ。広いヤードも持て余し気味と言う感じですが、それだけにこの貴重な光景を大事に記録して行きたいな…と思わずにいられないですね。
コメント
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