
(暮れなずむコンビナート@海山道橋から)
午後は撮り流しながら庄内川まで5380レを追い掛け、取って返して傾く日差しを狙いにギラリの定番地白鳥信号場へ向かったのだが、塩浜発の72レは通過10分前に太陽が厚い雲の中に入って撃沈。結構な同業者からの怨嗟の声が濃尾平野にこだまするのでありましたとさ(笑)。大勢の撮影者たちが失意の中散開して行った後、私が向かったのは再び四日市界隈。塩浜への返空75レを狙いに海山道の陸橋へ立ちましたが、この陸橋で横を見ると三菱化学のコンビナートが目前に迫って来て圧巻、これぞ四日市と言う風景。最近ではコンビナートの夜景を撮る「工場夜景」と言う写真ジャンルが確立されているんだが、このサイトとか見てると撮りに行ってみたくなるね。三重交通も工場夜景巡りのバスみたいなのを走らせてるのを駅前で見たし。

平成21年までは三菱化学向けのエチレン輸送があって使われていた海山道のヤードですが、輸送が終了した後ほどなくしてレールが撤去されてしまいました。ガランとした空きスペースが奇妙なヤード跡を塩浜へ向かう75レは1802号機、単機での牽引となりました。あ、ちなみにこの手の話に興味ない人は読み方わかんないかもしれませんけど、「海山道」は「みやまど」と読みます。ってか前々から思ってるけどこの周辺の土地の読み方って難しいよね。近鉄の駅で言えばこの「海山道」に始まって「長太ノ浦(なごのうら)」とか「箕田(みだ)」とか。四日市市内の名四国道に「午起(うまおこし)」なんてのもある。ちなみに午起の交差点は年中渋滞しているイメージがある。DD追っかけてるとホント午起から霞ヶ浦の競輪場辺りまでの渋滞ってネックなのよね(笑)。

塩浜駅の所定位置に到着した75レ。75レの返しで6286レがあるのか…と期待していたんですけど、関西本線の石油列車は重連運用が基本。75レが単機ってことは積載のタキを持って走る気がないと言う事ですから18時半塩浜発の6286レの運転はナシのようですね。前回来た時は土曜日でも6286レの復活運転があったんだけど、あれは2月初旬でしたからねえ。3月になっちゃうとそこまでは需要がないのかもしれない。


自分で引いて来た返空タキの入れ替えを終えて、1802号機は水銀灯の下でしばしお休みモード。物流ってのは状況によってピーク、オフピークがあるものなので、オフピークは設定されてても走らない列車があったり、逆にピーク時には土休日休みのスジが運転されたりするのは当たり前。6286レのバルブはやりたかったけど、貨物マニアはこの「(運転が)あったり、なかったり感」も含めて楽しんでいる部分があると思いますね。機関車がどの列車に使われるかとかも基本的にはシークレットな事項だから、前の日の運用から推測して撮りに行ったりとかね。
まあ一番「あったり、なかったり感」に振り回されるのが特雪(ラッセル)とか狙ってる手合いでしょうけど、あそこまで行くと趣味の域を超えて特殊部隊かなと思ったりしなくもない(笑)。カンジキ履いて2時間雪中行軍とか、趣味でもそこまで出来ませんw