
(相手は客か、貨物か@JR東海・四日市(貨物)駅)
近鉄の四日市の駅の周りってまあまあ繁華街だけど、JRの四日市の駅前ってホント乾いてるよね。いつ来ても客がいないし。それでいて構内はだだっ広くて、どっちかっつーと客より貨物を相手にしている雰囲気もアリ。それでも駅にある「こにゅうどうレンタサイクル」は一日120円で夜までチャリンコ使い放題と四日市の貨物線探索にはいっつも重宝させていただいております。車でもいいんだけど、やっぱりチャリンコの小回りには負けますから。

塩浜でDDの到着を見た後は、四日市の駅に戻って車を止めて、レンタサイクル借りて千歳運河へ。曇天の空に向かってそそり立つ日本唯一の鉄道跳開橋・末広橋梁で三岐からのセメント貨物の10時便を待ちます。これは前回もやった一連の流れなので何となく勝手は分かる。最近は休日ともなるとこの橋を渡るセメント貨物を見に来るギャラリーが鉄に限らず増えてるようで、この日もガイド付きの団体さんが街歩きの一環みたいな企画でこの橋を眺めに来てましたね。

今日は跳ね橋の南側にある臨港橋からのアングル。静かな港の倉庫街にサイレンが鳴り響くとゆるゆると跳ね橋が降り、およそ15分後くらい経ってからろうか。カマボコ屋根、とんがり屋根の倉庫街の間から、ゆっくりゆっくりと東藤原からのセメント貨物が橋を渡っていく。今日は四日市港~富田のシャトル往復は更新機だね。ここに原色機が入ってくれると撮影回数が捗るんだけどねえ。

橋を渡った先でのスイッチャーとの受け渡しは前回見たので、今回は空のセメントタキを牽引して四日市の構内へ戻る姿を撮る事に。チャリンコを漕いで伊勢湾倉庫裏へ先回り、末広橋梁をバックに操車係を乗せて倉庫街を行く姿を。四日市駅構内から末広橋梁先までは踏切の手前で一旦停止して、操車係が警報スイッチを都度操作して安全を確認しながらゆっくりと進んで行きます。

DDの排気に陽炎の中へ消える末広橋梁の主塔。操車係は誘導用の無線機を手に持ち、デッキから厳しい表情で進路の安全に気を配る。四日市駅からスイッチャーへの引き渡し線までの短い区間ですが、遮断桿のない踏切もあり気が抜けません。今日のセメント貨物シャトル便担当はDD51892号機、新製時から一貫して稲沢機関区に配置された生え抜きのカマです。