青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

重連、影を慕いて

2016年03月19日 19時00分00秒 | JR(貨物)

(水温む春@蟹江~白鳥信号場)

三岐貨物を一往復撮って、再び四日市東ICから名古屋方面へ。朝方に寄った永和から弥富の辺りが周辺も開けてて撮りやすかろうと言う事で名もない水路のほとりに座を構えてみる。この周辺の土地の利用状況と言えば水田の中に散在する住居と、水路の水を引き込んだ養魚場が目立ちますが、この養魚場で育てられる「弥富の金魚」は日本一の生産高を誇る地場産業であるらしい。春らしいと言えばいいのか、霞んだような空に紫煙をたなびかせて、朝の5271レで四日市へ下った857+852コンビが、復路は5380レで実入りのタキを稲沢へ。この日は昼から太陽もポカポカしてとても暖かい日だったのだけど、そんな春の陽気に水も温んだのか、水路では大きなコイがじゃぼんと跳ね、カメの大群がばちゃばちゃと泳いでおりました。




列車はカーブを描いて白鳥信号場の場内信号機脇を通過して行きます。後追いだと次位の852号機も引き立ちますね。関西本線は名古屋の隣の笹島信号場から弥富まで約15kmが単線のままなので、白鳥信号場は線路容量を増やすために平成5年に作られた比較的歴史の浅い信号場。一線スルーなので信号の表記も「本(線)場(内)」、「行(き違い線)場(内)」という案内になっていて、交換がなければ分岐角のない本線を通過します。関西本線のエース格であった特急「南紀」がキハ85系に変わって高速化された時期に近く、貨物列車や普通列車の交換・退避場所の増設が必要だったんではないかと推測されます。





蟹江での運転停車で5380レを追い越して、春田~八田間の庄内川橋梁の土手へ。傾きかけた日差しの中、半逆光の光線でDD51の特徴である車輪脇に付いた砂箱が浮き上がります。砂箱だけでなく、全体的にも陰影の強いメカニカルなシルエットが実に写真映えする2機。手を携えて土手を登って来る姿…稲沢まではあと少し。バトンはロクヨンに繋がって、木曽路を抜け春まだ浅い信州へ。南松本へ到着するのは22時、四日市から8時間の行路です。
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