tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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清酒発祥の古刹苦悩 正暦寺本堂 修復費募る

2014年06月26日 | 奈良にこだわる
今日は休みを取っているので、アップするのが遅くなった。以前当ブログで「清酒発祥の正暦寺が、大ピンチ!」とお知らせしたが、昨日(6/25付)の毎日新聞奈良版が、この窮状を報じて下さった。見出しは《清酒発祥の古刹苦悩 正暦寺本堂 修復費募る 2月の大雪で倒木直撃 自然災害続き負担限界》だ。

清酒発祥の地とされる奈良市菩提山町の正暦寺(しょうりゃくじ)の本堂が今年2月の大雪による倒木で損壊し、寺が修復費を募っている。倒れた木は屋根を突き破り、本堂は重みでゆがんだが、仏像などに影響はなかった。大原弘信住職は「近年、自然災害による修復が続き、寺の費用で修復するのは難しい。心苦しいが協力をお願いしたい」と話している。

 正暦寺は992(正暦3)年創建の山寺。15世紀中ごろ、寺の造る「菩提泉(ぼだいせん)」などと呼ばれた酒が人気を集めたと史料に記されている。近代酒造技術の基礎が確立していたといわれ、境内には「日本清酒発祥之地」と記した碑が建立される。

大雪となった今年2月14日、奈良市では最深15センチの積雪を記録。約70ヘクタールある境内のあちこちで、常緑樹が雪の重さに耐え切れずに倒れた。境内に18ある建物のうち、本堂を直撃した。本堂は江戸時代の火災で焼失し、1915(大正4)年に再建されたが、倒木が屋根の複数箇所を破って突き刺さった。堂内の仏像7体や僧侶の位牌(いはい)は無傷だった。重みで本堂の全体が傾き、開かなくなる戸もあった。

法要の関係で、今月19日にようやく復旧工事を開始した。工費は3000万円以上と見積もられるという。大原住職は「広い山寺のため、台風、雪、大雨による川の増水で、毎年のように土砂崩れが起きたり、石垣が壊れたりしている。昨年も台風による土砂災害で庫裏が損壊した。最近は立て続けで、修復費がかさんでいる」とこぼす。

寺や信徒が本堂修復のため寄付を募り、これまでに1000万円弱を集めた。寺のホームページや塔頭(たっちゅう)の福寿院(国重要文化財)で、被害状況を撮った写真を示して寄付をお願いし、瓦の寄進も予定する。寺の林は県指定天然記念物となっているが、同様の被害を繰り返さないよう、建物付近の伐採について県と協議していく方針。大原住職は「経済的に豊かな寺ではない。少しずつ力を借りられたら助かります」と話している。正暦寺(0742・62・9569)。【宮本翔平】

寺の現状をきちんとまとめて書いて下さった。まだ2,000万円必要なのだ。日本酒愛好家・Yさんたちの「正暦寺を応援する会」(旧「正暦寺本堂を復活させる会」)は、こんなイベントを考えておられる。同会のFacebookによると、


今回のチャリティー活動を「縁プロジェクト」とし、以下の通り展開してまいります。 
①募金箱の設置
②オリジナルグッズの販売収益の寄付
③チャリティーイベントの収益の寄付

準備期間が短く、詳細につきましてはいまだ検討中ではございますが、決定次第随時この場で発表させていただきます。中でも③のチャリティーイベントは以下の通り開催いたします。

日時 2014年8月24日(土) 12:00-17:00
会場 コミュニティスペースSi-Ro三条 http://si-rosanjo.jp/
入場料 1000円(オリジナルグラス付き)
日本酒&フードチケット2000円(200円×10枚)


当日は正暦寺ゆかりの「菩提酛」のお酒を中心に、日本酒を飲んで正暦寺の本堂修繕の寄付につなげたいと考えております。チケットの発売に関しましては後日発表させていただきます。以上、取り急ぎお知らせいたします。


徐々に、正暦寺修復への気運が高まってきた。皆さん、ぜひご協力ください。
振り込みの場合は、以下、どちらかの口座へお願いいたします。金額制限はありません!

1.銀行口座 南都銀行帯解支店 普通預金口座 2037910「宗教法人 正暦寺(しょうりゃくじ)」 
2.郵便振替口座 口座番号 00970 8 319594「正暦寺(しょうりゃくじ)」 


コメント (2)
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