tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

清酒発祥の地・奈良を巡るバスツアーを好評開催!

2018年03月05日 | 奈良にこだわる
晴天と陽気に恵まれた土曜日(3/3)、奈良県ビジターズビューロー主催・南都銀行協力によるバスツアー「清酒発祥の地・奈良を巡るバスツアー」を開催!ガイドは私が担当した。栃木、東京、静岡、大阪などの県外をはじめ、奈良県内各地からもご参加をいただき、総勢31人(スタッフを入れると計35人)でツアーを楽しんだ。コースは、
※写真はすべて、Mくん(南都銀行の社内報編集者)によるスーパーショット!

近鉄・JR奈良駅発→大神神社(10:00~11:00)→昼食(千寿亭11:10~12:00)→途中休憩・お土産→正暦寺(13:30~14:30)→春日大社(15:00~16:00)→奈良豊澤酒造(16:30~)→近鉄・JR奈良駅着


大神神社では飯田部長のお話の後、三つ鳥居(撮影禁止)、酒殿などを拝観

写真とともに、当日の様子を紹介する。まずは大神(おおみわ)神社(桜井市三輪)。ここはご祭神の大物主神(おおものぬしのかみ)が国造りの神であると同時に酒造りの神、また境内には、一夜で酒を醸したという高橋活日命(たかはしいくひのみこと=杜氏の祖神)が祀られる。


高橋活日命前で

大神神社のあとは、少し早めの昼食を池利三輪素麺茶屋「千寿亭」で。わざわざ池田社長にお出ましいただき、皆さんにご挨拶いただいた。


池利三輪素麺茶屋「千寿亭」で、出血大サービスの豪華ランチ!


まずは正暦寺「日本清酒発祥之地」碑の前で記念撮影

途中、中西ピーナツ(天理市櫟本町)でナッッ類や柿の種などのお土産を買い込んだあと、バスは一路、正暦寺(しょうりゃくじ=奈良市菩提山町)へ。ここは日本で初めて清酒を醸したところである。


大原弘信住職(正暦寺)ご自身が、ユーモアたっぷりにガイドしてくださった

2014年2月、大雪の重みで裏山の椎の木が倒れ、本堂を直撃した(当時の様子は、こちら)。しかしその後、多くの方のご協力で、本堂は見事に復興していた。この日は本堂内も特別参拝させていただいた。


奥は復興された本堂


本堂裏の椎の大木を伐採し、こんな広場が出来ていた。3/2に完成したばかりの本邦初公開!

正暦寺を堪能したあとは、春日大社へ。二ノ鳥居、南門、ご本殿前、酒殿(殿内の写真も!)の順路で、禰宜・藤岡信宏さんが楽しく解説してくださった。以前、藤岡さんのご講演を伺ったことがある。そのときも旺盛なサービス精神で祭事のことをご紹介いただいた。




日本最古の酒殿(国重文)の前では、殿内の写真も見せていただいた




境内末社・壺神神社前で

境内末社の壺神神社は私が解説。もと境内の2ヵ所に分かれていたものを明治10~20年頃に奈良の酒造家がお社を建立されたもののようだ。社の下には石仏があり、これは壺仏(つぼぼとけ)とみられる。鎌倉時代の記録(日記)に「高畑の壺仏の脇の谷に巫女が落馬して落命した」とあり、その壺仏を一緒に祀ったようだ。






こちらの祠が、壺神神社



会社の先輩によれば、彼の子どもの頃にはこの周囲には酒樽がうずたかく積まれていた(供えられていた)そうだから、篤く信仰されていたのだろう。手前には中川政七氏が寄贈された燈籠があった。


奈良豊澤酒社長の熱いトークが始まった


トークのあとはお待ちかねの酒蔵見学。お酒のいい香りがたまらない

さて、おしまいは奈良豊澤酒造(奈良市今市町)で蔵見学と試飲。冒頭、社長のマシンガントークが炸裂!



終わりよければすべて良し。楽しく清酒やゆず酒・梅酒までいただいて、お開き。もう日はとっぷりと暮れていた。お水取り期間中とあって、やや道路は混んでいたが、無事、JR奈良駅と近鉄奈良駅に到着。



3月4日(日)には、ツアーにご参加いただいたMさん(大阪市在住)が、早速ご自身のFacebookで紹介してくださった。全文を紹介すると、

日本酒発祥の地を巡るツアーに参加しました。大神神社では、普段は入れない三ツ鳥居の奥でお詣りさせていただき、清酒発祥の正暦寺では、歴史の一幕を覗き見るようなドラマチックな話を聴きました。春日大社では春日祭に奉納する白酒(しろき=濁り酒)醸造中の酒殿に立寄り、最後は奈良豊澤酒造に。日本酒についての説明を受けた後、次々と試飲。それぞれの場所で詳しく興味深いお話をしていただき、とっても楽しいツアーでした。鉄田さん、ありがとうございました。おつかれさまでした



私もガイドしながら、楽しませていただいた。清酒発祥の地やお酒の神さまを巡拝するという、ヨソでは決してマネの出来ない中身の濃いツアーとなった。

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。県ビジターズビューローさん、次も楽しいツアーを企画しましょう!

コメント (4)
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