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二ホンオオカミの頭骨か/大淀町文化会館で公開中、8月6日(月)まで!(2018 Topic)

2018年07月12日 | お知らせ
「吉野熊野国立公園の父」と呼ばれ、2016年に大量の貴重な資料が発見された故岸田日出男氏が採集した二ホンオオカミとみられる頭骨が、大淀町文化会館で公開されている。朝日新聞の記事「ニホンオオカミ?頭骨を公開 岸田日出男が残す」(7/10付)によると、
※トップ写真は、東吉野村ホームページから拝借

奈良県上北山村で捕獲されたニホンオオカミのものとみられる頭骨が9日、大淀町桧垣本の町文化会館で開かれている企画展「吉野学への誘(いざな)い」で公開された。100年近く前の吉野熊野地方の映像フィルムを残していた同町の林業技師、岸田日出男(1890~1959)の寄贈資料の一つ。地元公開は初めてという。

町教委によると、頭骨は明治期に上北山村西原で捕獲されたものとみられ、岸田は1936(昭和11)年に住民から譲り受けた。褐色で長さ約21センチ。複数の研究者が形状などからニホンオオカミの可能性が高いと鑑定した。岸田はニホンオオカミの記憶を吉野各地の住民から聞き取り、記録は死後に「日本狼(おおかみ)物語」にまとめられた。企画展では、ノート、スケッチなどの資料約30点も展示されている。

ニホンオオカミは05(明治38)年、東吉野村で捕獲されたのを最後に絶滅したとされ、その標本は英国の博物館にある。町教委の松田度(わたる)学芸員はこの頭骨について「吉野に残された唯一のニホンオオカミの手がかり」と話している。企画展は8月6日まで(火曜休館)。22、28の両日午後1時半からトーク&交流会「今、岸田日出男を語る」がある。無料。問い合わせは同館(0747・54・2110)。(福田純也)




松田度さんなどのご尽力により、岸田氏が所蔵していた近現代の歴史資料の概要は、大淀町のHPに詳しく紹介されている。上記の動画「岸田日出男の遺したもの ダイジェスト版」も、町のHPから拝借した。「奈良県に、こんなスゴい人がいたのか」と驚かされる。ぜひ、こちらもご覧いただきたい。
コメント (4)
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