年明けから、毎日新聞奈良版で「食う寝る巡る 奈良旅のススメ」という大型連載が始まった。その2回目(2022.1.5付)に登場したのが「作り手見える郷土料理 奥明日香さらら」、旧知の坂本博子さんと長女の井上千恵さんのお写真が出ていた。坂本さん、新春から縁起がいいですね、おめでとうございます!
※トップ画像は「さらら膳」(要予約、2,000円)。画像はすべて毎日新聞のサイトから拝借
このお店は地元住民から教えていただき、ずいぶん以前(2008.11.5)に当ブログで紹介したことがある。その頃はオープンしたばかりであまり知られていなかったが、その後、グングン知名度を上げられた。
なおお店のHPには〈冬季休業のお知らせ:2021年12月20日~2022年3月2日 2月中の土日は明日香村のキャンペーン期間に合わせて臨時営業の予定です。メニューはさららプレートとさららスイーツセットのみの提供です〉とある。急な変更があるかも知れないので、HPなどで確かめてから、お出かけいただきたい。では、最後に記事全文を貼っておく。
坂本博子さん(向かって左)と長女の井上千恵さん
明日香 客の声に応え、農家民宿も
明日香村の石舞台古墳から飛鳥川沿いをさかのぼると、山里の風情に変わる。上流域は奥明日香と呼ばれ、稲渕(いなぶち)、栢森(かやのもり)、入谷(にゅうだに)の三つの集落があり、栢森に「奥明日香さらら」がある。
3集落の女性による地域おこしグループの代表だった坂本博子さん(69)が空き家を改装し、2008年春に店を構えた。店名は1300年以上前、この地を通り、吉野に向かったとされる鸕野讃良皇女(うののさららのひめみこ)(持統天皇)にちなむ。
長女の井上千恵さん(44)と店を切り盛りし、栢森出身の夫俊一さん(73)が育てた米や野菜が主な素材の「さらら膳」(要予約、2000円)を出す。てらいのない郷土料理を味わうため、大阪や関東から客が訪れる。
さらら膳は、同グループが試行錯誤した料理をベースに、季節に応じた10品目と手作りデザート、飲み物が付く。吉野葛(くず)と豆乳で仕立てた神奈備(かんなび)豆腐、奥明日香産の手作りこんにゃく、鶏むね肉のうまうま煮、大根もち――。ご飯は黒米入りが基本で、新米の時期だけ白飯に代わる。みそ汁に使うみそや漬物も自家製だ。
心がけるのは「作り手の見える食事」。坂本さんは「主人が作る野菜から献立を考えるので、代わり映えしないメニューになってしまって」と笑うが、常連客は「これが食べたかった」と言ってくれる。
食事処(どころ)に加えて、2年前に農家民宿を始めたのも「栢森の朝を感じたい」という遠方の客の声がきっかけだった。コロナ禍と重なって運営は、ままならないが、飛鳥の原風景を求める宿泊客が思い思いに過ごし、去って行く。「人が集まって、また散らばっていく場所になれば、それでいい」と坂本さん。今は冬期休業中で、春の息吹と共にのれんを掲げる。【姜弘修】
◆奥明日香さらら
明日香村栢森137。営業は木~日曜午前11時~午後4時。さらら膳は前日までの予約制で、店は3月3日から通常営業を再開予定。「農家民宿sarara」は1日1組(2~7人)限定で、1人1万1000円(1泊2食付き)。体験メニューや散策ルートも用意。民宿は不定休。店と民宿の最新情報はホームページで。電話(0744・54・5005)。
※トップ画像は「さらら膳」(要予約、2,000円)。画像はすべて毎日新聞のサイトから拝借
このお店は地元住民から教えていただき、ずいぶん以前(2008.11.5)に当ブログで紹介したことがある。その頃はオープンしたばかりであまり知られていなかったが、その後、グングン知名度を上げられた。
なおお店のHPには〈冬季休業のお知らせ:2021年12月20日~2022年3月2日 2月中の土日は明日香村のキャンペーン期間に合わせて臨時営業の予定です。メニューはさららプレートとさららスイーツセットのみの提供です〉とある。急な変更があるかも知れないので、HPなどで確かめてから、お出かけいただきたい。では、最後に記事全文を貼っておく。
坂本博子さん(向かって左)と長女の井上千恵さん
明日香 客の声に応え、農家民宿も
明日香村の石舞台古墳から飛鳥川沿いをさかのぼると、山里の風情に変わる。上流域は奥明日香と呼ばれ、稲渕(いなぶち)、栢森(かやのもり)、入谷(にゅうだに)の三つの集落があり、栢森に「奥明日香さらら」がある。
3集落の女性による地域おこしグループの代表だった坂本博子さん(69)が空き家を改装し、2008年春に店を構えた。店名は1300年以上前、この地を通り、吉野に向かったとされる鸕野讃良皇女(うののさららのひめみこ)(持統天皇)にちなむ。
長女の井上千恵さん(44)と店を切り盛りし、栢森出身の夫俊一さん(73)が育てた米や野菜が主な素材の「さらら膳」(要予約、2000円)を出す。てらいのない郷土料理を味わうため、大阪や関東から客が訪れる。
さらら膳は、同グループが試行錯誤した料理をベースに、季節に応じた10品目と手作りデザート、飲み物が付く。吉野葛(くず)と豆乳で仕立てた神奈備(かんなび)豆腐、奥明日香産の手作りこんにゃく、鶏むね肉のうまうま煮、大根もち――。ご飯は黒米入りが基本で、新米の時期だけ白飯に代わる。みそ汁に使うみそや漬物も自家製だ。
心がけるのは「作り手の見える食事」。坂本さんは「主人が作る野菜から献立を考えるので、代わり映えしないメニューになってしまって」と笑うが、常連客は「これが食べたかった」と言ってくれる。
食事処(どころ)に加えて、2年前に農家民宿を始めたのも「栢森の朝を感じたい」という遠方の客の声がきっかけだった。コロナ禍と重なって運営は、ままならないが、飛鳥の原風景を求める宿泊客が思い思いに過ごし、去って行く。「人が集まって、また散らばっていく場所になれば、それでいい」と坂本さん。今は冬期休業中で、春の息吹と共にのれんを掲げる。【姜弘修】
◆奥明日香さらら
明日香村栢森137。営業は木~日曜午前11時~午後4時。さらら膳は前日までの予約制で、店は3月3日から通常営業を再開予定。「農家民宿sarara」は1日1組(2~7人)限定で、1人1万1000円(1泊2食付き)。体験メニューや散策ルートも用意。民宿は不定休。店と民宿の最新情報はホームページで。電話(0744・54・5005)。