tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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1月16日(日)、不空院(奈良市高畑町)で「宇賀弁財天女御堂」落慶法要!(2022 Topic)

2022年01月13日 | お知らせ
この日曜日(2022.1.16)午前10時から不空院(奈良市高畑町1365)で、「宇賀弁財天女御堂」の落慶法要と「宇賀弁財天女」坐像の奉安式が開催される。これまで秘仏・宇賀弁財天女坐像は、本堂・ご本尊前の脇檀の厨子に祀られていたが、これからは専用の新しいお堂に移され、安置されることになる。


本堂の別の間のお厨子に安置されている木造鑑真和上坐像(以下の写真は昨年11/2撮影)

また本堂内の別の部屋に安置されていた鑑真和上像は、ご本尊の前に移される。不空院は春と秋の特別拝観期間しか拝観できないが、この日はこれらを拝観することができるのである。同寺のニュースリリースによると、


本堂から、奥の宇賀弁財天女御堂をめざす

令和4年1月16日(日)、不空院で
「宇賀弁財天女御堂」落慶法要と「宇賀弁財天女」奉安式を挙行

春日山(しゅんにちざん)不空院(ふくういん 住職 三谷真漣󠄃)は、令和4年1月16日(辛丑年辛丑月己巳日)(日)午前10時から、「宇賀弁財天女(うがべんざいてんにょ)御堂」落慶法要および「宇賀弁財天女」奉安式を挙行いたしますので、お知らせいたします。なお己巳日(つちのとみのひ)は、弁財天さまのご縁日です。



この瀟洒なお堂が宇賀弁財天女御堂だ

当山の室町時代の「宇賀弁財天女像」(秘仏)は、もとは鎮守社のご祭神として親しまれてきたお像でした。現在は本堂内の脇檀で厨子にお納めし、特別の場合のみ開帳しておりました。


お堂内部

宇賀弁財天は豊穣福徳の「宇賀神」と、才智を掌る「弁財天」が習合した日本独自のお像です。頭上に鳥居型の宝冠と宇賀神(頭は老人で体は蛇)を載せ、八臂(八本の腕)のそれぞれに武器と財宝の象徴(鍵、輪宝、弓、宝珠、刀、矢、宝棒、三股戟)を持つのが特徴です。


ま新しい天井絵(九会曼荼羅絵図)も、素晴らしい!

弁財天信仰が盛んであった頃は、多くの人々が当山を参拝されたので、「不空」が転じて「福院」と呼ばれたようです。女性の救済と庇護に力を尽くされる弁天さまです。


宇賀弁財天女御堂と本堂を結ぶ石畳の道。フラットで歩きやすい

宇賀弁財天女御堂内には「九会曼荼羅絵図(くえまんだらえず)」が描かれています。当山境内に咲く花々を天上に再現したものです。九会とは真言密教の世界観で、九会曼荼羅は金剛界について説かれる曼荼羅の総称です。ぜひご臨席・ご取材いただきますよう、よろしくお願いいたします。

※春日山不空院 住職 三谷真漣󠄃(しんれん)/副住職 三谷弘宣(こうせん)
(宗 派)真言律宗
(住 所)奈良市高畑町1365
(電 話)0742-26-2910/090-9624-5210(副住職の携帯)
(交 通)JR・近鉄奈良駅からバス「破石町」下車、徒歩約10分


またとない機会です、ぜひ日曜日は不空院にお参りください!

この記事は、毎日新聞奈良版「やまと百寺参り」(2020.8.27付)
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