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「『サーカスのライオン』50年」展、藤岡家住宅(五條市近内町)で開催中!(2023 Topic)

2023年10月11日 | お知らせ
NPO法人「うちのの館」(管理法人)が運営する「藤岡家住宅」2階の展示室で、絵本『サーカスのライオン』の出版から50周年を迎えたことを記念して、特別展を開催している。この童話の著者は、児童文学作家の故川村たかし氏(五條市名誉市民)。川村氏には多数の童話のほか、『新十津川物語』(偕成社文庫 全10巻)という著作があり、NHKでドラマ化されて話題となった。

『サーカスのライオン』は、小学3年生の国語の教科書(東京書籍)に採用されている。「藤岡家住宅」の館長・学芸員は、氏の長女の川村優理さんである。私はスポーツの日(2023.10.9)にうかがい、優理さんのご説明を受けながら、展示を拝見した。

圧倒されたのは、全国の小学生たちから送られて来た手紙・ハガキの数々。きれいに色が塗られ、イラストが描かれたものも多かった。これらはいわば、じんざ(サーカスのライオン)に対するファンレターだ。優理さんはこれらに対して、1人1人にお返事を書かれているそうだ。いただいたチラシによると、



『サーカスのライオン』50 年 じんざはやっぱり かえってきた
届けられた手紙と絵本にない原画 登録有形文化財「藤岡家住宅」展示室
2023 年10 月1 日(日)~12 月20 日(水)


絵本『サーカスのライオン』(作 川村たかし・絵 ⻫藤博之 ポプラ社1972年初版)が出版されて50 年が過ぎました。⼩学国語3年⽣(東京書籍)に掲載され、50年の間に全国の3年⽣からたくさんの「じんざへの⼿紙」が届きました。⼦供たちの描いたライオンのじんざと、絵本に使われなかった原画(斎藤博之画)を展⽰します。

あらすじ
町にサーカスがやってきました。サーカス⼀番に⼈気者ライオンのじんざは、⽕の輪くぐりが得意です。ジャンプして、⼀気に3つの⽕の輪をくぐることができます。けれど、じんざは最近、元気がありません。

だんだん年をとって、ふるさとのアフリカを思いだすようになったからです。⽕の輪くぐりも、若いころは5つできたのにと、じんざは思っていました。ある夜、さびしそうなじんざのようすを⾒て、ライオン使いのおじさんが、「ちょっとさんぽでもしておいで」と、洋服と帽⼦とマスクと靴を貸してくれました。

さんぽにでかけたじんざが星を⾒上げていると、男の⼦が声をかけました「おじさんは、サーカスのおじさん?」男の⼦はサーカスが⼤好きで、ライオンが⼤好きだと⾔いました。

「でもきょう、サーカスのライオンを⾒にいったら、なんだかしょげていたの。だからお⾒舞いにきたんだよ。」じんざとは気がつがずに、男の⼦は、お⺟さんが⼊院していて、お⽗さんが病院にお⾒舞いにいき、⼀⼈で留守番をしていることを話しました。

じんざは男の⼦をアパートまで送っていきました。男の⼦の家は、⾼い⽯垣の上のアパートの5階にありました。送っていく途中、じん
ざは、⼈間のように2本の⾜で歩いていたので、⽚⽅の⾜をみぞにつっこんでくじいてしまいました。次の⽇、男の⼦はまたサーカスを⾒にきて、ライオンのおりまで、おみやげのチョコレートをもってきてくれました。

ライオンが道で出会った⼈とは気がついていないようすです。じんざは、チョコレートは苦⼿でしたが、うれしくて、チョコレートをうけとることにしました。じんざは、若いときのように、⽕のわを5つくぐってみせてやろうと思うのでした。

明⽇この町でサーカスの公演が終わろうとする夜、じんざは消防⾞のサイレンを聞きました。男の⼦のアパートが⽕事です。じんざは、男の⼦を助けようと、おりを壊して⾶び出しました…。

〒637・0016 奈良県五條市近内町526
高校生以上300 円 小中学生200 円 9時~16 時
月曜休館祝日の時は開館して翌日休館 0747(22)4013

http://www.uchinono-yakata.com

藤岡家住宅へは、JR和歌山線北宇智駅から徒歩約20分(1.3km)、車なら京奈和自動車道「五條北インター」から5分(側道を国道310号の方向に進み藤岡家住宅の看板で右折。金剛山の方向へ道なりに進む)だ。ぜひ皆さんもお訪ねください!

※10/27追記 毎日新聞奈良版(2023.10.26付)で大きく紹介されました!





コメント (2)
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