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田中利典師の「蔵王供正行/第6日 行不退」

2024年02月27日 | 田中利典師曰く
今日の「田中利典師曰く」は、元に戻って〈蔵王供正行6日目「行不退」〉(師のブログ 2015.5.6 付)である。「行不退」とは「修行に入れば退くことがない(途中でやめられない)」ということ。東大寺二月堂の修二会(お水取り)も、「不退の行法」と言われる。752年のスタートから今日まで、一度も途切れたことがないからだ。
※トップ写真は、吉野山の桜(2022.4.7 撮影)

この頃利典師は風邪を引いて、37℃を超える熱があったそうだが、だからといってやめるわけには行かない。これまで午後の護摩には必ずご参拝者がいらっしゃるし、ご長男も一緒に行じておられるというから、これは頼もしい。では、以下に全文を紹介する。

「行不退」
蔵王供正行6日目(5月6日)。晴ときどき曇り。今日の一日。ちなみに昨日の就寝は12時。

5時前に起床。
5時半、第11座目蔵王権現供養法修法 於脳天堂
7時、本堂法楽・法華懺法      於本堂
9時、第12座目蔵王権現供養法修法 於脳天堂
10時半、本堂法楽・例時作法     於本堂
12時半、水行           於風呂場
13時、法楽護摩供修法       於脳天堂
14時、本堂法楽・法華経読誦    於本堂
お参りの方をお加持。のち、お二人と面談。

***************

「行不退」
行不退というのは修行に入れば退くことがない、という意味である。どんな修行にしろ、日時を定めて入った以上は途中で止められないのだ。それ故、行中の病気や怪我には充分気をつけなければならない。

昨日も書いたように、行入り前後の忙しさの疲れがちょっと出てきていたが、今朝は朝から熱が出た。常の平温が低めなので、37度を超えるとかなり辛い。朝夕の寒暖が大きいせいもあって、少々風邪を引いたらしい。もちろん、だからと言って休めない。辛い体にむち打っての、修行が続く。早く体調を整えなければ…。

今日も参拝の方があった。昨日来た方が別の方をお連れになってきた。入行以来、午後の護摩は、まだ参拝者なしの日がない。予想外です。けっこう息子と二人だけの護摩を考えていたのですが…。息子もなれぬ経頭ながら、一生懸命行じている。

私もそうだが、彼にとっても、とてもよいお行になっている。今日は早めに寝て、風邪からの回復を第一にしたい。
コメント
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