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大仏さまのお身拭い、2020年はコロナ禍で中止に/毎日新聞「やまと百寺参り」第62回

2020年07月29日 | やまと百寺参り(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は、『奈良百寺巡礼』(京阪奈新書)の刊行を記念して毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまと百寺参り」を連載している。先週(2020.7.23)掲載されたのは「大仏さま お身拭い/東大寺(奈良市)」、執筆されたのは奈良市在住の同会会員・山﨑愛子さんだった。毎年8月7日に行われるお身拭い、今年はコロナ禍のため中止されるそうで、とても残念だ。では記事全文を以下に紹介する。
※トップ写真は、大仏さまのほこりを払いお体を清める「お身拭い」=東大寺提供

世界遺産・東大寺の大仏殿には、世界的に名高い大仏さまが鎮座します。その大仏さまがいかに巨大であるかを実感できるのが、1年のほこりを払い清める行事「大仏さま お身拭い(みぬぐい)」です。毎年、盛夏の8月7日に行われます。朝7時ごろから大仏さまの魂を抜く撥遣作法(はっけんさほう)が営まれた後、白装束に藁草履(わらぞうり)姿の僧侶や関係者ら約180人が清掃を始めます。

大仏さまは高さ約15㍍。足場のない頭部などは、天井から吊り下げられたゴンドラに乗り、はたきなどを使って清められます。大仏様の髪・螺髪(らほつ)に数人が降り立つと、参拝者から大きな歓声が上がります。メガホンを持ち指示を出す人、つるしたゴンドラの命綱を支える人たち、それぞれの持ち場で役目を果たします。毎年実施されるようになったのは1964(昭和39)年からのこと。それ以前はご住職(別当)の任期中1回行う程度だったそうです。

残念ながら、今年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため「大仏さま お身拭い」は中止になります。次回は例年よりたくさんのほこりが舞いますので、マスクをご持参のうえ、お参りください。(奈良まほろばソムリエの会会員、山﨑愛子)

(宗 派)華厳宗
(住 所)奈良市雑司町406の1
(電 話)0742・22・5511
(交 通)JR奈良駅・近鉄奈良駅からバス「東大寺大仏殿・春日大社前」下車、徒歩約5分
(拝 観)大仏殿は7時半~17時半、600円(7月22日現在)  
(駐車場)無



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