tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

やまとの百寺(奈良大和路 百寺巡礼)

2010年10月07日 | 観光にまつわるエトセトラ
『古寺を巡る 2.東大寺』CM


NHK総合テレビ(関西地域)では、毎週土曜日、「やまとの国宝」という5分間の番組を放送している。時々見ているが、ほとんどがお寺の国宝なので、番組名は「やまとのお寺」にした方が良いのでは、と思うときがある。

かつて五木寛之著『百寺巡礼』(講談社刊)という10巻もののシリーズ本が出て、評判になったことがある。私は第一巻の「奈良」だけを読んだ。室生寺、長谷寺、薬師寺、唐招堤寺、秋篠寺、法隆寺、中宮寺、飛鳥寺、當麻寺、東大寺という10か寺がラインナップされていたが「なぜ阿修羅の興福寺が入らなくて、秋篠寺が入ったのだろう」「吉野郡を代表して、金峯山寺は入れてほしかったなぁ」などと、選に漏れた寺の方が気になった。

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ある時、ふと「奈良県だけで、百寺が選べるのではないか」と思いついた。『奈良まほろばソムリエ検定公式テキストブック』(山と渓谷社刊)では、「第2章 奈良の史跡・名所」に、エリア別で「寺院」の項があって、これらをすべて数えてみると89か寺あった。あと、私の好きな寺(京都府の奈良県寄りの寺を含む)を11か寺加えると、あっという間に「やまとの百寺」が完成した。ごく安直な思いつきではあるが、まだ誰も言い出していないので、紹介する価値はあるだろう。これら百寺をリストアップすると、

百寺巡礼 第一巻 奈良 (講談社文庫)
五木 寛之
講談社

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1.奈良市(30)
般若寺、東大寺、興福寺、称名寺、伝香寺(でんこうじ)、元興寺、福智院、十輪院、誕生寺(たんじょうじ)、高林寺(こうりんじ)、徳融寺、新薬師寺、白毫寺(びゃくごうじ)、弘仁寺(こうにんじ)、正暦寺(しょうりゃくじ)、円照寺(えんしょうじ)、不退寺(ふたいじ、業平寺)、興福院(こんぶいん)、法華寺(法華滅罪寺)、海龍王寺、西大寺、秋篠寺、喜光寺(きこうじ、菅原寺)、霊山寺(りようせんじ)、大安寺、帯解寺(おびとけでら)、薬師寺、唐招提寺、円成寺(えんじょうじ)、芳徳禅寺(芳徳寺)

2.生駒・斑鳩(10)
宝山寺(ほうざんじ)、長弓寺(ちょうきゅうじ)、竹林寺(ちくりんじ)、千光寺、朝護孫子寺(信貴山寺)、法隆寺、中宮寺、法輪寺、法起寺(ほうきじ、ほっきじ)、吉田寺(きちでんじ)

アイドル・小明(あかり)の感じる仏像(予告編)


3.大和郡山・磯城(9)
永慶寺、春岳院、矢田寺(金剛山寺)、東明寺、松尾寺、慈光院、額安寺(かくあんじ)、富貴寺、秦楽寺(じんらくじ)

4.天理・桜井(4)
長岳寺、長谷寺、聖林寺(しょうりんじ)、安倍文殊院

5.宇陀(6)
仏隆寺、戒長寺(かいちょうじ)、室生寺、大野寺(おおのじ)、青蓮寺(せいれんじ)、大願寺

6.橿原・明日香(8)  
久米寺、おふさ観音(観音寺)、称念寺、岡寺(おかでら、龍蓋寺)、飛鳥寺(法興寺)、橘寺(たちばなでら)、壷阪寺(つぼさかでら、南法華寺)、子島寺

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7.葛城(10)  
達磨寺(だるまじ)、大福寺、百済寺(くだらじ)、、専立寺(せんりゅうじ、高田御坊)、不動院、当麻寺、石光寺(せっこうじ、染寺)、九品寺(くほんじ)、船宿寺(せんしゅくじ)、吉祥草寺(きっしょうそうじ)

8.五條・吉野(12)  
栄山寺、金剛寺(=五條市)、大善寺、金峯山寺、如意輪寺(にょいりんじ)、竹林院、本善寺(飯貝御坊)、願行寺(がんぎょうじ、下市御坊)、鳳閣寺、金剛寺(=川上村)、龍泉寺、大峯山寺(おおみねさんじ)

以上は奈良検定のテキストから、掲載順に拾ったもの。ここに私の独断で10か寺加えてみる。

9.番外編(11)
浄瑠璃寺、岩船寺、海住山寺、笠置寺、五劫(ごこう)院、不空院、珹寺(れんじょうじ)、石位寺(いしいでら=桜井市)、弘福寺(ぐぶくじ、川原寺跡)、阿日寺(あにちじ)、世尊寺(せそんじ、比曾寺跡)。

五木寛之の百寺巡礼 ガイド版 第一巻 奈良 (TRAVEL GUIDEBOOK)

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これで、やまとの百寺が完成だ。これらを線で結べば、「奈良大和路 百寺巡礼」コースが出来上がる。奈良市近辺に37か寺(=奈良市30+番外編7)が集中しているので、巡礼ツアーもわりと簡単に組めそうだ。スタートは阿修羅の興福寺、ゴールは蔵王権現の金峯山寺、というのも良い。

『五木寛之の百寺巡礼 ガイド版』(講談社刊)のように、周辺の観光名所やグルメスポットを組み込めば、一味違った「やまとの観光コース」が組めそうだ。

皆さん、このアイデア、どう思われます?

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