tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

うなぎ川はら 三条家

2010年02月12日 | グルメガイド
大和郡山市小泉町の国道25号線沿いに「うなぎ川はら 大和郡山店」がある。以前から世評が高いし、最近では県ビジターズビューローの「三ツ星グルメ(奈良グルメガイド)」にも掲載されたので、ぜひ行こうと思っているうちに、今月に入って(2月2日)、奈良店がオープンした。それが「うなぎ川はら 三条家」(奈良市下三条町35)である。
※「三ツ星グルメ(奈良グルメガイド)」(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/804d341b856bf095e707220092a325d2



2月末までは、OPEN限定メニューとして「うなぎ丼 上」(鰻4切 通常価格1900円)が1300円、「うなぎ丼 並」(鰻3切 通常1500円)が1000円、という出血大サービスである。3月からはメニューが増え、うな重2300円、ひつまぶし2400円、白焼定食2350円、蒲焼定食1550円、お子様丼900円、うまき600円、肝吸い250円 など(丼は通常価格になる)。



トップとすぐ上の写真は「うなぎ丼 並」である(私の好みでタレは少なめ。100円でご飯を大盛りにできる)。「三ツ星グルメ」には《うなぎは、肉質や味、食感のバランスがよく、品質も安定している宮崎産を使用。当日の朝さばいたものを備長炭で香ばしく焼き上げ、あっさりめのタレでいただく。地元産の米“ひのひかり”との相性も抜群である》とある。
※参考:鰻丼とタレの問題(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/a1ad2ff2a880f97a34be6398807a05d3


うな重(2300円 グルメWalkerより)。3月からのメニューである

グルメWalkerには《蒸しを入れずに生のままこんがり関西風に地焼きする。国内産のうなぎを秘伝のタレと備長炭を使い、皮はパリッと身はふっくらジューシーに炭火焼き》《色合いと香りのよいものをブレンドした特製山椒を散らせば、さらにおいしく味わえる》とある。
http://gourmet.walkerplus.com/161082479001/


鰻が1切れ多い「うなぎ丼 上」。「タレなし」で注文した丼に、自分でタレを少しかけた

雑誌「ぱーぷる」別冊の『美食倶楽部』(08年版)によると《いくら納得できる鰻を手に入れることができても、店で品質管理ができなければ元も子もない。そこで、店(大和郡山店)の裏に鰻専用の小屋を併設。中は常に一定の水温に保ち、鰻を生かしておく水は珊瑚礁の濾過装置に通して循環させる。これだけの設備を整えている店は全国でもそうはないだろう。これもひとえに「お客様にほんまに旨い活の鰻を食べてもらいたい」との一心から》とある。これはすごいことだ。



ずいぶん以前、三島市(静岡県)で、日本一といわれる鰻の名店でうなぎ丼をいただいたことがある。もちろんとても美味しかったのだが、その秘密の1つは、鰻を一定期間、富士の湧水で生かしておき、肉の味を調えるからだと聞いたことがある。川はらはそれを人工的に再現しているわけで、全く理にかなっている。



「うなぎ川はら 三条家」は、JR奈良駅から三条通を東に徒歩5分、近鉄奈良駅からは三条通を西に徒歩15分。奈良ワシントンホテルプラザの東、「菓匠 千鳥家宗家」の並び(東隣)にある(もとローソンのあった場所)。

便利な場所で、本格派の関西風うなぎ丼が味わえる。ぜひお訪ねいただきたい。

※うなぎ川はら 三条家(奈良店) 奈良市下三条町35 電話0742-24-1138
 営業時間 11:00~14:30 17:00~20:30(ラストオーダー 30分前) 火曜休
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なら瑠璃絵に行こう!

2010年02月11日 | 奈良にこだわる
いよいよ今日から「しあわせ回廊 なら瑠璃絵(るりえ)」という新しい夜のイベントが始まる(2/11~14の4日間)。

なら瑠璃絵とは何か。奈良新聞(09.12.3付)によると《冬の奈良公園の魅力をアップし、観光客の誘致を図ろうと春日大社、東大寺、興福寺を夜間、LED(発光ダイオード)などの明かりでつなぐ「しあわせ回廊~なら瑠璃絵(るりえ)」が来年2月11日から14日まで開かれる。3社寺の夜間特拝観や光のオブジェによる演出も行い、 8月に行われる「なら燈花会」の“冬版”となりそうだ》。
http://www.nara-np.co.jp/20091203102215.html


点灯前の浮雲園地(新公会堂前)。鹿が不思議そうな顔をしていた

《県内の経済団体の青年部のメンバーで構成するなら瑠璃絵実行委員会(会長・岩井俊樹県経営者協会青年経営者部会副部会長)が2日、県庁で会見した。それによると、点灯時間は午後5時から同9時まで。夜間特別拝観は同5時から8時30分まで。奈良国立博物館も午前9時30分から午後9時まで夜間特別開館する。また若草山ではイルミネーションを施す》。会長の岩井俊樹さんは和菓子の「萬春堂」(奈良市)の社長さんで、NPO法人「なら燈花会の会」専務理事もお務めになった方である。
http://mainichi.jp/area/nara/news/20100205ddlk29070532000c.html


春日大社参道でもイルミネーションがともる

《県と奈良市が協力。事業費は約2000万円。期間中に10万人の観光客を見込んでおり、岩井会長は「冬の奈良公園で光でつながれた回廊で3社寺を巡ってもらって、幸せな気持ちになってもらいたい」。県は「若草山の山焼きとお水取りの間に、今回の催しを入れて、奈良の春がくるまでの(冬季観光の)流れができれば」(ならの魅力創造課)と話している》。


参道の林の中

今日からのスタートに先立ち、昨夜試験点灯が行われた。なら瑠璃絵実行委員会副会長の金田充史さんにお招きいただき、私も拝見することができた。その様子が今朝(2/11)の産経新聞に載っている。《バレンタインデーにあわせ、奈良市の奈良公園周辺を光で包むイルミネーションイベント「しあわせ回廊 なら瑠璃(るり)絵」の開幕を前に、10日、試験点灯が行われた。普段は暗闇に包まれた若草山などが10万個の光で温かく照らし出された》。
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100210/trd1002102302007-n1.htm


水滴がしたたるように光が流れて、面白い(手持ち・ストロボなしで撮影)

《「冬七夕」がコンセプト。天の川をイメージした光の帯が浮かぶ若草山を背景に、一帯には竹細工風のオブジェや願いを書いた短冊をつるす光のツリーなどが並べられ、ロマンチックな雰囲気に包まれていた。イベントは、若草山焼き(1月)、東大寺二月堂のお水取り(3月)に続く奈良公園周辺の新たな冬の行事として、11~14日に初めて開催される》。


三脚を持っていなかったので、カメラを地面において撮影(ストロボなし。手帳で少し上に向けた)。これは正解だった

なら瑠璃絵についての詳細情報が県のHPに載っていて、それによると、

○開催日時・場所:
 2010年2月11日~14日(4日間) 17時~21時 奈良公園周辺
 ※オープニングセレモニーを11日16時30分から浮雲園地で開催致します。

○開催内容:
 ■春日大社参道にて万灯籠の実施、春日大社、東大寺、興福寺の夜間拝観
 ■三社寺をつなぐ奈良公園内のあかりの演出(LED等による)
 ■しあわせココアの販売
 ■春日大社本殿までの臨時バスの運行
 ■奈良国立博物館の夜間開館

○周辺関連イベント:
 ・若草山冬七夕イルミネーション(11日~14日)
 ・若草山で冬花火の打ち上げ(11日)
http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_itemid-35640.htm#moduleid27360



テラタビスト(寺旅研究家)で奈良ファンの吉田さらささんも、「All About」(寺・神社)で、《奈良の新イベント「しあわせ回廊なら瑠璃絵」》として紹介されている。吉田さんは最近『渡る世間は神仏(かみほとけ)ばかり』という書き下ろしエッセイ集を発刊されたばかりである。
http://allabout.co.jp/gm/gc/22172/

渡る世界は神仏ばかり―日日是お参りです。
吉田 さらさ
新宿書房

このアイテムの詳細を見る


今夜は16時30分からオープニング・セレモニーがあるし、花火も打ち上げられる。花火は天気が心配だが、少しの雨なら決行のようだ(開催案内:0180-993295=テレドーム。問い合わせ先:0742-30-6560)。
長年、「奈良は冬の客を呼べない」といわれてきたが、夏の「なら燈花会」を彷彿(ほうふつ)させる、こんなロマンチックなイベントをバレンタインデーにあわせて開催するとは、すばらしいアイデアである。

皆さん、奈良の冬を彩るこのイベントに、ぜひ足をお運びいただきたい。



※画像を拡大(PDF)
http://www.pref.nara.jp/secure/35640/chirashi1.pdf



※画像を拡大(PDF)
http://www.pref.nara.jp/secure/35640/chirashi2.pdf
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菅原天満宮で梅が咲いた!

2010年02月10日 | 写真
日曜日(2/7)、菅原天満宮(奈良市菅原町518)を訪ねた。この日から盆梅展がスタートしていたのだ(3/7まで)。盆梅展は入場料500円が必要なので、私はもっぱら庭の梅を撮った。庭の梅も盆梅も、まだ咲き始めだったが、うららかな日和に恵まれて、訪れる人は多かった。



Wikipedia「菅原天満宮」によると《一帯はかつて菅原邑といい、菅原道真を出した菅原氏は、祖先がこの地に住んでいたことからその名がつけられたものである》《当地は菅原道真の生誕の地であるとの伝承がある。「道真の母が菅原氏の本拠であるこの地に戻って道真を出産した」と伝えられており、神社の東にある池(現在は「誕生池」と呼ばれる)の水を産湯に使ったとも伝わる》。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%85%E5%8E%9F%E5%A4%A9%E6%BA%80%E5%AE%AE_%28%E5%A5%88%E8%89%AF%E5%B8%82%29



当ブログの過去ログを見ると、07年に盆梅展を訪れていた。よく咲いた盆梅が写真に出ている。
※奈良 菅原の里「盆梅展」(07.2.11)
http://210.165.9.64/tetsuda_n/d/20070211



一昨年は、2/19に佐保川べりで梅の開花を見つけている。
※梅が咲いた!(08.2.20)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/f0daf40b56b2e0fe658a981990d854b2



ほかにも賀名生(あのう)、片岡、月ヶ瀬梅林などの梅の名所も、マメに訪れていた。結構、梅が好きなのだ。

※賀名生梅林(06.3.27)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/60c4c496f1f589e3b77d5bdd746ca2d5
※片岡梅林(06.3.20)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/83e6f8628aa7a9f37fca00af559006d6
※月ヶ瀬梅林(09.2.21)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/247848cca8b4ac6eb05be4cec467244c


境内ではサザンカが咲いていた

この冬、奈良盆地はとても寒いが(最近になって少し暖かくなった)、梅は平年並みに咲き始めているし、桜(ソメイヨシノ)も、例年より早く咲くという予想が出ている。お水取りはこれからだが、花いっぱいの春が待ち遠しい。



帰り道、菅原天満宮近くの喜光寺に立ち寄ると(拝観料300円)、南大門が途中まで完成していた。1/22付の読売新聞奈良版によると《奈良市菅原町の法相宗別格本山・喜光寺(住職=山田法胤(ほういん)・薬師寺管主)で、再建中の南大門がほぼ完成し、2階建ての丹(に)塗りと土壁が姿を現した。落慶法要は5月1、2日の予定で、約450年ぶりに正門がよみがえる。同寺は、奈良時代の高僧・行基が721年に建立。当初の伽藍(がらん)は火災で焼失し、本堂は室町時代に再建された。詳細な記録は残っていないが、南大門も16世紀半ばに焼失したとされ、2008年から再建工事が進められていた》。
http://osaka.yomiuri.co.jp/nara/news/20100122-OYO8T00549.htm


手前が再建中の南大門、奥は本堂(試みの大仏殿)

《南大門は、幅、高さとも約12メートル、奥行き約9メートルのヒノキ製で、2階は写経された経典の納経蔵。両脇に据えられた仁王像は、落慶法要で披露される。小林澤應(たくおう)副住職は「奈良の西の玄関にふさわしい立派な門ができた。無事に落慶法要を営み、お世話になった方々にお披露目したい」と話した》。

施工は株式会社金剛組(大阪市天王寺区四天王寺)が担当している。同社は、神社仏閣建築の設計・施工、城郭や文化財建造物の復元や修理等を手がけている会社で578年の創業と、現存する世界最古の企業である。四天王寺建立のため578年、聖徳太子によって百済から招かれた3人の宮大工のうちの1人・金剛重光が創業し、江戸時代までは四天王寺お抱えの宮大工だった。同社工場で部材が作られ、現地で組み立てられている。渋い丹塗りが、いい感じを出している。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%89%9B%E7%B5%84

平城遷都1300年祭で湧く5月に落慶法要とは、絶妙のタイミングである。ぜひ菅原の里にも、多くの人に訪れていただきたいものだ。
コメント (3)
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興福寺中金堂建設地に足場

2010年02月09日 | 奈良にこだわる
立春の2/4(木)、興福寺を通りかかると、中金堂(ちゅうこんどう)の建設(再建)地に、いつのまにか写真のような鉄パイプの足場(新築足場)が組まれていた。象のオリならぬ巨大な虫カゴのような格好で、あの世の藤原不比等が目にしたら、びっくり仰天することだろう。

中金堂といえば昨年11/7、この場所に鎮壇具が埋納されたばかりだ。産経新聞(09.11.8付)によると《中金堂再建へ法要 興福寺、七宝鎮壇具を埋納》《興福寺(奈良市)が奈良時代の姿への復興を進めている中金堂の地鎮・鎮壇法要が7日、同寺で営まれた。江戸時代に焼けたままの中金堂は平城宮大極殿に匹敵する巨大建築。中金堂の安泰を願い、金銀など七宝の鎮壇具が出土品から再現され、復元基壇に埋納された》。
http://www.sankei-kansai.com/2009/11/08/20091108-016778.php


奥に見えるのは仮金堂

《再建される中金堂は幅約37メートル、奥行き約23メートル、高さ約20メートル。来年10月に立柱式を行い、平成30年の落慶を目指す。基壇前に多川俊映貫首ら興福寺僧侶らが出仕。春日大社(奈良市)が神事を行い、岡本彰夫権宮司が祝詞(のりと)を奏上した》。


向かって右奥は県庁建物

《この後、再現された金銀の板など七宝の鎮壇具が佐波理(合金)の大盤に盛られ、基壇中央に埋納。高田良信・法隆寺長老が声明(しょうみょう)を唱え、興福寺僧侶が法要を営んだ》。

同寺の多川俊映貫首は、読売新聞(夕刊 1/21付)で、こんなことをおっしゃっていた。タイトルは「奈良・興福寺300年ぶり中金堂再建 現代人に真・善・美伝える」だ。


奥の建物は南円堂(藤原冬嗣が、父内麻呂の冥福を祈って建てた八角円堂)

《1717年に焼失後、仮堂のままだった中金堂の復興は、そうした迷える人々に、「仏教の教えを広く発信する拠点にしたい」という思いが込められている。中金堂は過去7回焼けたが、そのたびに創建時の基壇、礎石上に再建された。今回も、基壇などは新しく整備したが場所は同じで、「原点回帰」を貫く。「興福寺の心と形が整えられたのは天平時代。形の中に、阿修羅像に代表されるような天平の心、仏教の真善美が含まれている」からだ》。


左が仮金堂、右は東金堂

《かつて中金堂の周辺は、桜や松に覆われていた。寺が奈良公園内に位置することもあいまって、「信仰の動線が欠ける」との厳しい声もあった。それだけに復興への思いは強い。「現状はあまりに公園的だが、中心が定まれば、参拝者にも寺をより感じてもらえる。天平時代の雰囲気の中で、『一個の人間』として自分と向きあう場所にしていきたい」。完成は2017年の予定だ》。

これから私たちは、不比等が創建した中金堂の平成復興の過程をリアルタイムで見られるわけである。興福寺の「心と形」が、「原点」上にどのように再構築されていくのか、しっかりと見守っていきたい。
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秘宝・秘仏特別開帳(1)中宮寺 表御殿室内

2010年02月08日 | 平城遷都1300年祭
平城遷都1300年祭の目玉事業である「祈りの回廊 奈良大和路 秘宝・秘仏特別開帳」が始まった。平城遷都1300年記念事業協会のHPによると《52社寺の協力のもとに一年を通して展開し、奈良を訪れる多くの皆様に国宝、重要文化財をはじめとする社寺の魅力に触れ、奈良の奥深さを体感していただく機会を創出します》というものである。
http://www.1300.jp/event/roam/yamatoji/shaji/37.html

薬師寺、新薬師寺などは、すでに元日から特別公開が始まっているが、私は2/1から公開がスタートした中宮寺を訪れた。このお寺では2/28までの期間中、宮家の人々をお迎えする迎賓館「表御殿(おもてごてん)」の室内が公開されている。特別拝観料は不要である(9:00~16:00 通常の拝観料500円は必要)。
http://www4.kcn.ne.jp/~ikaru-i/spot10/cyuuguuziomotegotennkoukai.html


平城遷都1300年記念事業協会のパンフレットより

Don Pancho氏のHPによると《法隆寺夢殿の隣にある中宮寺には、1969(昭和43)に建てられた新本堂が美しい姿でそびえている。高松宮妃殿下の発願によって、吉田五十八氏が設計された耐震耐火の建物である。この本堂に本尊の如意輪観世音菩薩半跏像が安置され、その横に天寿国繍帳のレプリカが置かれている》。昭和の建築家・吉田五十八 (よしだ・いそや)氏は、太田胃散創業者(太田信義氏)の5男である。


吉田五十八氏設計の本堂

《寺伝では、聖徳太子の母・穴穂部間人(あなほべはしひと)皇女を弔うため、皇女が住んでいた宮を寺としたという。中宮寺の名は『法隆寺伽藍縁起并流記資材帳』にもみえ、推古女帝・聖徳太子創建の寺院の一つに数えられている。これ以外に古い文献はなく正確な創建時期など詳細は不明とのことである。創建中宮寺は、現在の中宮寺の東方約400mの場所にあり、かっては「中宮寺池」と呼ばれるため池があった。中宮という名称は、この場所が斑鳩宮・岡本宮・飽波葦墻宮の中間に位置することからつけられたとする説がある》。
http://bell.jp/pancho/travel/taisi-siseki/temple/chugu_ji.htm


表御殿室内。お寺のパンフレットより

表御殿の公開については、朝日新聞奈良版(2/1付)が報じている。見出しは「斑鳩・中宮寺 表御殿内を公開」だ。《表御殿は東西13メートル、南北9メートルの書院造り。皇女が入寺する門跡寺院である同寺に皇族を迎える施設で、通常は非公開だ。和室6部屋があり、奥には品格ある黄金色の花鳥画のふすま絵などがある。08年秋に屋根や骨組みの大規模な改修を済ませた。本尊の如意輪観世音菩薩半跏(にょいりんかんぜおんぼさつはんか)像(飛鳥時代、国宝)を安置する本堂と渡り廊下でつながっている》。
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000001002020001

2/1からの公開にあわせて、同寺の受付(売店)で「門前そば」(半生・2人前400円)の販売が始まった。読売新聞奈良版(09.10.8付)によると《「大徳食品」(本社・大和郡山市)は、斑鳩町内の遊休農地で栽培されたそばを使い、聖徳太子ゆかりの中宮寺(同町法隆寺北)の日野西光尊門跡が命名した新商品「斑鳩の里 中宮寺門前そば」の販売を始める。多くの観光客が訪れる同町には、これまで名物となる土産物がなかったことから、町の特産品としての発展が期待されている》。
http://osaka.yomiuri.co.jp/nara/news/20091008-OYO8T00465.htm


半生そば(2人前220g)は要冷蔵。賞味期間は約20日間だった

《同町は、増加する遊休農地の活用策として、2006年度からそばなどの試験栽培を推進しており、同社の提案で商品化が実現した。そばは、芯に近い部分でつくり、めんが白っぽいのが特徴。パッケージには、日野西門跡が揮毫(きごう)した。同寺で行われた試食会で、日野西門跡は「こしがあっておいしい。皆さんに喜んでもらえると思う」と期待。小城利重町長は「斑鳩の魅力を全国に発信し、中宮寺のPRにもつながれば」と話していた》。
http://www.jiji.com/jc/c?g=jfn&k=2009100800783


麺は2人前が一袋に入っている。つゆは1人前ずつ別々(薄めてかける)

早速買い求め、自宅で「かけ」にしていただいた。「通のそば」というのではなく、さらしな粉(そばの実の中心部分を使った乳白色の粉)と小麦粉を使った上品なそばで、つるりとしたのどごしとモチモチ感のある関西人好みの食感だ。削り節がよく効いたツユも、これによく合う。さすがはチルドの名門、大徳食品の製品である。これはお土産好適品である。


量はやや少なめなので、小ぶりの丼でちょうど良い

なお、中宮寺のHPに耳寄りな情報が載っている。5/20~6/10の期間中、天寿国繍帳の「実物」が特別公開されるのである。これは5/25~6/6まで、ご本尊が不在となる(新潟市美術館にが出陳され、その間はレプリカの身代わり本尊が安置される)ことに伴う措置である。この機会をお見逃しなく。
http://chuguji.jp/index.html
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