「石のカラト古墳」(奈良市神功町、京都府木津川市)は、平城ニュータウン建設に伴う発掘調査で明らかになった古墳である。奈良検定のテキスト『奈良まほろばソムリエ検定 公式テキストブック』(山と渓谷社刊)の「石のカラト古墳」によると《奈良県と京都府の府県境に位置する上円下方墳。一辺一三・八㍍の下方部と、直径九・七㍍の上円部からなる。発掘調査により、その築造過程と内部構造とが明らかとなった》。
※トップ写真は木津川市のホームページ「石のカラト古墳」より拝借
《まず、古墳の築造前に切土・盛土により平坦面を造成し、礫(れき=小石)を敷き詰める。その後、横口式石槨を設け、最後に墳丘を築く。墳丘は土嚢積みの版築工法によって築かれており、葺石(ふきいし)がこれを覆う。おもな出土遺物には銀装大刀の刀装具、金製玉・銀製玉・琥珀玉、金箔、棺の一部とみられる漆片、土器がある。築造時期については諸説あるが、大まかには平城京への遷都前後と考えられている》。
木津川市のHPによると《木津川市と奈良市の境の標高112mの丘陵緩傾斜面に築造された上円下方墳で、国の史跡名勝天然記念物に指定されています。昭和54年(1979年)に、ニュータウン建設に先立って奈良国立文化財研究所によって発掘調査がおこなわれました。下の方形部は、一辺13.8m・高さ1.36m、上の円形部は、径9.2m・高さ1.55mで、高松塚古墳石室の退化した横口式石室を内部主体としています。立地から平城京遷都に関係する皇族の墓ではないかといわれています。現在築造当時の姿を復原し、公園として整備しています》。
10月24日(水)、近鉄高の原駅前の南都銀行平城支店ロビーで、以下のとおり無料のセミナーが開催される。パンフレットによると
1.日 時:平成24年10月24日(水)午後4時00分から5時30分(90分)
2.演 題:「石のカラト古墳の謎に迫る!」
※昭和54年、平城ニュータウンの建設計画に伴い、初めて発掘調査が実施された『上円下方墳』です。この古墳について、高松塚古墳との関係を中心にやさしく解説していただきます【カラトとは唐櫃(からびつ)のことです】。
3.講 師: 白石 太一郎氏(元奈良大学文学部教授、大阪府立近つ飛鳥博物館館長)
研究課題:考古学による日本の古代国家・古代文化形成過程の解明を目指す
主な著書:『古墳とヤマト政権(文春新書)』『考古学と古代史の間(ちくま文芸文庫)』
社会的活動:国立歴史民俗博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授
毎日出版文化賞選考委員、日本考古学会評議員
4.場 所 : 南都銀行平城支店ロビー(奈良市右京1-4 サンタウンプラザひまわり館1階)
5.定 員 : 30名(先着順)
申込方法:平城支店に備え付けの申し込み用紙に必要事項をご記入いただき、同支店の窓口に提出してください。南都銀行 平城支店 担当 下村・片山 TEL.0742-71-1011
講師の白石太一郎氏は《邪馬台国畿内説支持派。邪馬台国の時代の土器の移動に関する研究から神武東征伝説については、史実ではなかった可能性を指摘している。箸墓古墳の被葬者を卑弥呼に比定し、古墳が造られた年代順から天理市の西殿塚古墳を台与の墓であると考察している》(Wikipedia)。今回のセミナーでは、高松塚古墳との関係を中心に、この古墳を解説していただけるという。
このセミナーは、先着30名限定である。電話による申し込みも可能だそうだから、参加ご希望者は、ぜひお急ぎいただきたい。
※トップ写真は木津川市のホームページ「石のカラト古墳」より拝借
《まず、古墳の築造前に切土・盛土により平坦面を造成し、礫(れき=小石)を敷き詰める。その後、横口式石槨を設け、最後に墳丘を築く。墳丘は土嚢積みの版築工法によって築かれており、葺石(ふきいし)がこれを覆う。おもな出土遺物には銀装大刀の刀装具、金製玉・銀製玉・琥珀玉、金箔、棺の一部とみられる漆片、土器がある。築造時期については諸説あるが、大まかには平城京への遷都前後と考えられている》。
木津川市のHPによると《木津川市と奈良市の境の標高112mの丘陵緩傾斜面に築造された上円下方墳で、国の史跡名勝天然記念物に指定されています。昭和54年(1979年)に、ニュータウン建設に先立って奈良国立文化財研究所によって発掘調査がおこなわれました。下の方形部は、一辺13.8m・高さ1.36m、上の円形部は、径9.2m・高さ1.55mで、高松塚古墳石室の退化した横口式石室を内部主体としています。立地から平城京遷都に関係する皇族の墓ではないかといわれています。現在築造当時の姿を復原し、公園として整備しています》。
10月24日(水)、近鉄高の原駅前の南都銀行平城支店ロビーで、以下のとおり無料のセミナーが開催される。パンフレットによると
奈良大学との産学連携ロビーセミナーのお知らせ
1.日 時:平成24年10月24日(水)午後4時00分から5時30分(90分)
2.演 題:「石のカラト古墳の謎に迫る!」
※昭和54年、平城ニュータウンの建設計画に伴い、初めて発掘調査が実施された『上円下方墳』です。この古墳について、高松塚古墳との関係を中心にやさしく解説していただきます【カラトとは唐櫃(からびつ)のことです】。
3.講 師: 白石 太一郎氏(元奈良大学文学部教授、大阪府立近つ飛鳥博物館館長)
研究課題:考古学による日本の古代国家・古代文化形成過程の解明を目指す
主な著書:『古墳とヤマト政権(文春新書)』『考古学と古代史の間(ちくま文芸文庫)』
社会的活動:国立歴史民俗博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授
毎日出版文化賞選考委員、日本考古学会評議員
4.場 所 : 南都銀行平城支店ロビー(奈良市右京1-4 サンタウンプラザひまわり館1階)
5.定 員 : 30名(先着順)
申込方法:平城支店に備え付けの申し込み用紙に必要事項をご記入いただき、同支店の窓口に提出してください。南都銀行 平城支店 担当 下村・片山 TEL.0742-71-1011
講師の白石太一郎氏は《邪馬台国畿内説支持派。邪馬台国の時代の土器の移動に関する研究から神武東征伝説については、史実ではなかった可能性を指摘している。箸墓古墳の被葬者を卑弥呼に比定し、古墳が造られた年代順から天理市の西殿塚古墳を台与の墓であると考察している》(Wikipedia)。今回のセミナーでは、高松塚古墳との関係を中心に、この古墳を解説していただけるという。
このセミナーは、先着30名限定である。電話による申し込みも可能だそうだから、参加ご希望者は、ぜひお急ぎいただきたい。
