今年も、恒例の「奈良矯正展」が奈良少年刑務所で開かれる。毎日新聞奈良版(8/30付)「奈良矯正展 家具販売や施設見学」によると《奈良少年刑務所(奈良市般若寺町)で9月8、9の両日、「第22回奈良矯正展」が開かれる。全国の受刑者が作った家具や雑貨が展示販売される他、施設内も見学できる。同刑務所は「受刑者の努力の成果を見てほしい」と来場を呼び掛けている》。
※トップ写真は奈良少年刑務所・正門。Wikipediaから拝借
《受刑者の作業の成果を発表する機会として毎年実施。今回展示されるのは、木製のタンスや書棚などの家具や革靴など約450種類計約1万点で、同刑務所で製作された木製のおもちゃも並ぶ。両日とも見学は可能で、9日は初の試みとして、市立若草中吹奏楽部や奈良教育大ギターマンドリンクラブの演奏も行われる。問い合わせは奈良少年刑務所(0742・22・4961)。【伊澤拓也】》。
奈良少年刑務所は、美しい煉瓦組積造(れんがそせきつくり)の洋風建築で、設計者はジャズピアニスト・山下洋輔の祖父、山下啓次郎(司法省営繕課=当時)である。Wikipedia「奈良少年刑務所」によると《法務省矯正局の大阪矯正管区に属する刑務所。全国7箇所の少年刑務所の一つ》《美しい煉瓦造りの外塀、正門(表門(ひょうもん)と称する)が特徴。内部の建物もその大半が100年以上にわたって使用されている煉瓦建築である。武道館に相当する建物等は新規に改築されている。一部には戦後、旧陸軍の建物を移築した施設もある。山下啓次郎(司法省営繕課)が設計》。
《職業訓練のうち、総合訓練を行う総合訓練施設(全国に8施設)の一つに指定されており、総合訓練として、板金科、溶接科、配管科、クリーニング科、機械科、電気工事科、建築科、工芸科、ホームヘルパー科、印刷科、左官科、理容科、短期理容科、情報処理科、農業園芸科、ビルハウスクリーニング科の16種目を実施している。職業訓練を行う施設として、奈良少年刑務所は修了証書を授与する場合その他必要があれば若草技能訓練所の名称を用いることができる》。
《名称に「少年」とあるが収容者の大半は20代前半であり、10代の者は数えるほどしかいない。犯罪傾向が進んでおらず年齢が若いなど、更生の見込みが大きいと考えられる者を中心に収容しており、伝統的に矯正指導が盛んとなっている。毎年9月に「矯正展」という一般公開行事を開催している。指導内容の紹介、受刑者の絵画や文芸等の作品紹介、本館前の広場を中心とした物販などのほか、さらに奥に入って施設を見学するツアーも行われている》。
詩人で作家の寮美千子さん(ならまち在住)は、ここで受刑者の詩の朗読などをされるそうである。いただいたメールから抜粋すると、
寮美千子です。明治の名煉瓦建築としても名高い奈良少年刑務所の年に一度の一般公開「矯正展」の季節がやってきました。この週末、9月8日と9日に開催されます。刑務所の作業所で作った製品の販売やバザーが人気ですが、体育館でも、さまざまな催しが。受刑者の手による詩や絵画作品の展示や、コンサートもあります。
ならまち通信社では、刑務所の建築写真展、地元書道愛好家の方々による、受刑者の詩を書にした作品の展示、そして『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』の詩を歌にしてくださった逢坂泰精さんのコンサートも開催!逢坂さんは、今回、東京から自腹ボランティアでのご参加です。
そのなかの1曲「くも」
8日 11時半~12時半
9日 12時10分~1時10分
体育館のステージです。わたしも受刑者の詩の朗読で参加します。みなさま、ぜひいらしてください!また『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』他、寮美千子の新刊や、古本の絵本も販売。ぜひ、奈良少年刑務所へ!両日とも朝は10時から。土曜日は午後4時、日曜日は午後3時までです。寮美千子は、両日とも、体育館におります。お待ちしています!
【奈良少年刑務所】
タクシーが便利です。「近鉄奈良」駅より徒歩30分。JR奈良・近鉄奈良駅より奈良交通バス「青山住宅」または「州見台八丁目」行き、「般若寺」下車徒歩5分。
同刑務所は4年前に創立100周年を迎え、その年の矯正展(08.9.13)のおり、山下洋輔が体育館でコンサートを開いた。私も聞かせていただいたが、迫力のステージであった。寮美千子さんは同刑務所の「社会性涵養プログラム」として詩作を指導され、その結果、『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』という素晴らしい詩集が誕生した。矯正展では、丁寧に手作りされた革靴や雑貨などが格安で販売され、毎年これを楽しみにしている人も多い。
皆さん、ぜひ週末は奈良少年刑務所に足をお運び下さい!
※トップ写真は奈良少年刑務所・正門。Wikipediaから拝借
《受刑者の作業の成果を発表する機会として毎年実施。今回展示されるのは、木製のタンスや書棚などの家具や革靴など約450種類計約1万点で、同刑務所で製作された木製のおもちゃも並ぶ。両日とも見学は可能で、9日は初の試みとして、市立若草中吹奏楽部や奈良教育大ギターマンドリンクラブの演奏も行われる。問い合わせは奈良少年刑務所(0742・22・4961)。【伊澤拓也】》。
奈良少年刑務所は、美しい煉瓦組積造(れんがそせきつくり)の洋風建築で、設計者はジャズピアニスト・山下洋輔の祖父、山下啓次郎(司法省営繕課=当時)である。Wikipedia「奈良少年刑務所」によると《法務省矯正局の大阪矯正管区に属する刑務所。全国7箇所の少年刑務所の一つ》《美しい煉瓦造りの外塀、正門(表門(ひょうもん)と称する)が特徴。内部の建物もその大半が100年以上にわたって使用されている煉瓦建築である。武道館に相当する建物等は新規に改築されている。一部には戦後、旧陸軍の建物を移築した施設もある。山下啓次郎(司法省営繕課)が設計》。
《職業訓練のうち、総合訓練を行う総合訓練施設(全国に8施設)の一つに指定されており、総合訓練として、板金科、溶接科、配管科、クリーニング科、機械科、電気工事科、建築科、工芸科、ホームヘルパー科、印刷科、左官科、理容科、短期理容科、情報処理科、農業園芸科、ビルハウスクリーニング科の16種目を実施している。職業訓練を行う施設として、奈良少年刑務所は修了証書を授与する場合その他必要があれば若草技能訓練所の名称を用いることができる》。
《名称に「少年」とあるが収容者の大半は20代前半であり、10代の者は数えるほどしかいない。犯罪傾向が進んでおらず年齢が若いなど、更生の見込みが大きいと考えられる者を中心に収容しており、伝統的に矯正指導が盛んとなっている。毎年9月に「矯正展」という一般公開行事を開催している。指導内容の紹介、受刑者の絵画や文芸等の作品紹介、本館前の広場を中心とした物販などのほか、さらに奥に入って施設を見学するツアーも行われている》。
![]() | 空が青いから白をえらんだのです ―奈良少年刑務所詩集― (新潮文庫) |
寮美千子編 | |
新潮社 |
詩人で作家の寮美千子さん(ならまち在住)は、ここで受刑者の詩の朗読などをされるそうである。いただいたメールから抜粋すると、
寮美千子です。明治の名煉瓦建築としても名高い奈良少年刑務所の年に一度の一般公開「矯正展」の季節がやってきました。この週末、9月8日と9日に開催されます。刑務所の作業所で作った製品の販売やバザーが人気ですが、体育館でも、さまざまな催しが。受刑者の手による詩や絵画作品の展示や、コンサートもあります。
ならまち通信社では、刑務所の建築写真展、地元書道愛好家の方々による、受刑者の詩を書にした作品の展示、そして『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』の詩を歌にしてくださった逢坂泰精さんのコンサートも開催!逢坂さんは、今回、東京から自腹ボランティアでのご参加です。
そのなかの1曲「くも」
8日 11時半~12時半
9日 12時10分~1時10分
体育館のステージです。わたしも受刑者の詩の朗読で参加します。みなさま、ぜひいらしてください!また『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』他、寮美千子の新刊や、古本の絵本も販売。ぜひ、奈良少年刑務所へ!両日とも朝は10時から。土曜日は午後4時、日曜日は午後3時までです。寮美千子は、両日とも、体育館におります。お待ちしています!
【奈良少年刑務所】
タクシーが便利です。「近鉄奈良」駅より徒歩30分。JR奈良・近鉄奈良駅より奈良交通バス「青山住宅」または「州見台八丁目」行き、「般若寺」下車徒歩5分。
同刑務所は4年前に創立100周年を迎え、その年の矯正展(08.9.13)のおり、山下洋輔が体育館でコンサートを開いた。私も聞かせていただいたが、迫力のステージであった。寮美千子さんは同刑務所の「社会性涵養プログラム」として詩作を指導され、その結果、『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』という素晴らしい詩集が誕生した。矯正展では、丁寧に手作りされた革靴や雑貨などが格安で販売され、毎年これを楽しみにしている人も多い。
皆さん、ぜひ週末は奈良少年刑務所に足をお運び下さい!