tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

三浦佑之氏が川上村で『古事記』講演会、10月21日(日)開催!(2012Topic)

2012年09月12日 | お知らせ
古事記研究の第一人者で、『口語訳 古事記』で第1回角川財団学芸賞を受賞された三浦佑之(みうら・すけゆき)氏が、川上村で講演される。演題は「古事記にうつる源流の郷(くに)」で、参加は無料である(要申し込み)。「源流の郷」とは、古事記にも登場する川上村のことである。HP「自然体験イベント情報」によると、

●イベント名:川上村立図書館・森と水の源流館 開館10周年記念 十年目の発見!はじまりの郷(くに)で【歴史編】
●内容:『口語訳古事記』(第1回角川財団学芸員賞)、『古事記を旅する』ほか『古事記』、神話、昔話などをテーマに様々な執筆がある三浦佑之氏を招きます。
●講師:三浦佑之(立正大学教授・千葉大学名誉教授)
●演題:古事記にうつる源流の郷
●開催日時:2012年10月21日(日)14:00-15:30(開場13:30)
●開催地:川上総合センターやまぶきホール(奈良県吉野郡川上村宮の平)
 近鉄大和上市駅より奈良交通バス湯盛温泉杉の湯行きで終点下車、徒歩約5分/無料駐車場有
●参加費:無料(要申し込み)
●申し込み・お問い合わせ:森と水の源流館 〒639-3553 奈良県吉野郡川上村宮の平
電話番号 0746-52-0888 ファクス番号 0746-52-0388
eメール morimizu@genryuu.or.jp ホームページ http://www.genryuu.or.jp
(申し込み用紙は、こちら

●主催:川上村教育委員会・川上村立図書館・森と水の源流館(公益財団法人吉野川紀の川源流物語)
●支援:社団法人近畿建設協会
●後援:国土交通省近畿地方整備局紀の川ダム統合管理事務所、奈良県、環境省きんき環境館(近畿環境パートナーシップオフィス)、吉野川・紀の川流域協議会、一般財団法人奈良県ビジターズビューロー、奈良県川上村
●協力:NPO法人奈良21世紀フォーラム

●主催団体について:吉野川・紀の川源流の川上村。その自然のもつ美しさ、楽しさ、不思議さ、水を育む豊かな源流の森を紹介。村が購入し、保全している原生林「水源地の森」を体感できるジオラマと巨大スクリーンのシアターは必見! また、「水源地の森ツアー」などの体験イベントや、民俗をテーマとした「いろりばた教室」なども開催。 源流が好き!知りたい!活動したい!仲間が集う「源流人会」もあるよ。



向かって右端が三浦氏(ABCテレビ「ナゾ解古事記」より)

村の公式ブログ「ちょっとよってんけぇ~!」でも《今年は、『古事記』編纂から1300年。川上村でも「井氷鹿の井戸」(井光)などがこの物語に登場しています。『口語訳古事記』『古事記を旅する』など多数の著者である三浦佑之さんが、わかりやすく、みなさんを『古事記』の世界へと誘います。はるか遠くへと、時間をさかのぼることで 未来を描くヒントを見つけましょう》と紹介されている。

川上村井光(いかり)にある「井氷鹿(いひか)の井戸」のことは、古事記(中巻)の神武東征のくだりに登場する。神武天皇が《そこより幸行(いでま)せば、尾生ふる人井より出で来。その井に光あり。しかして、「なは誰ぞ」と問ひたまへば、「あは国つ神、名は井氷鹿といふ」と答え白(まを)しき(こは吉野の首等が祖ぞ)》(新潮日本古典集成『古事記』)とあり、「尾生ふる」(尻尾が生えている)には《木こりが獣皮の尻当てをする、それをいうか》(同)という注がついている。

「川上村へ三浦さんの話を聞きに行こう」と声をかけると「遠いなぁ」という反応が返ってくるが、車だと橿原市から「やまぶきホール」(森と水の源流館前)へは40分ほどで着く。ついでに周辺観光もできるので、私は(他の予定が入らない限り)お邪魔するつもりである。なお、三浦さんが出演された「ナゾ解古事記」(7/16 関西地区で放送)は、9/23(日)16時から、BS朝日で再放送(全国放送)されるそうである。とても面白くてタメになる番組なので、見逃された方は、ぜひご覧いただきたい。

関西ではめったに聞けない三浦佑之さんのお話を古事記完成1300年の年に、古事記ゆかりの地で聞くという特別企画である。定員(ホールは343席)にはまだ余裕があるそうなので、ぜひお早めにお申し込みいただきたい。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする