たくさん孵化して成長していくヒメダカを観ていると、やはり中には奇形もあらわれることがわかる。先天的か成長途中の事故か、少ない親からの産だからか、水槽の狭さが原因か、飼われることによる必然結果かなどと想うが比較対照も成しがたいので想うばかりだ。
骨が曲り背中が突き出た奇形があらわれた。上から見ても、くの字に曲っていて、頭もいびつで、眼が対称に付いていない。動きは普通のメダカと変わらない。むしろ動きが天真爛漫でお茶目な気がするのは、すぐに識別できてそればかり観察し、ついついひいき目に見てしまうからかも知れない。
ウチでの第二世代のませた奴らはどんどん腹を膨らませて卵を産むのに、こいつは成長が遅いように感じた。もっともオスかメスかもわからないが、メスの特徴である腹のぽってりした容積が、背中の方に膨らんでいるようで腹の容積比率を観る限りメスに近いように思われる。
少し話はそれるがメダカは小さくても親になり、親も繁殖行動をしながら成長する。サカマキガイなどもそうだと判った。自分で飼ってみて初めてそんなことに気づき驚いている。第一世代に食われぬようにすくいだした第二世代が卵を産み始め、その中でも比較すると『こんな小さいのに、もう卵を腹にいっぱいくっつけている』というのをときどき見る。『誰だ!こんないたいけな・・・』などという感情が湧いたりするのである。
元に戻ろう。梅酒を造るビンに水草を沢山入れて奇形を住まわせた。できるだけ自然に近い環境に置いて餌もやらないでおこうと考えた。同じ位の寸法の正常なヤツも連れに入れた。隔離してしまうのはどうしたものか?・・・という考えもないではなかったけれど、良かれと興味と半々くらいの感じ。
二匹は追いかけっこをすることもあるが、離れていることの方が多くて繁殖行為もしない。同性かもしれないが、♂同士なのか♀同士なのかわからない。♀同士だとしたら、餌をもらえず狭いビンの中で自然発生するプランクトンや藻を喰うだけでは成熟しないのかも知れない。
もう一匹同じような奇形が見つかったのでそれも入れた。奇形ではないが、片目が白眼ばかりのヤツも見つかった。それはやはり片目しか見えないからか動きに落ち着きがない。でもこれは、いつのまにか成熟してある朝、腹にいっぱい卵をくっつけていた。おっと・・また横道にそれた。
計三匹になったビンのなかでは、川ノリのようなアオミドロが大繁茂して、ちょっと見にはメダカの所在さえもわからなくなったので、自然にまかすという方針を変えてアオミドロを取り除いてみた。何と初めに入れた奇形メダカがアオミドロにからまって死んでいた。やはり運動能力は少し劣っていて、はまり込んだ迷路から抜け出せなかったのだろう。かわいそうな事をした。
先の(その1)の原始スープに入れた二匹目も無事だ。死ぬどころか一匹目と同様にフタを取るとゆら~りと姿を現し、しかも急速に成長しているようだ。このスープはタダモノではない。富栄養化スープであることは間違いないが成長ホルモンのようなものがあるのかも知れない。
そこでまた実験を思いつくわけだ。このスープはパワーがあるのだからして、奇形の未熟ヒメダカを入れよう・・となる。奇形が治るやも知れず、大きく成長するやも知れず楽しみだ。アオミドロにからまって死んだヒメダカを『希望』と密かに呼んでいたのだが、この実験にも、ヒメダカの未来が掛かっている。希望でなくて何であろう・・・などと想ったりするのである。
骨が曲り背中が突き出た奇形があらわれた。上から見ても、くの字に曲っていて、頭もいびつで、眼が対称に付いていない。動きは普通のメダカと変わらない。むしろ動きが天真爛漫でお茶目な気がするのは、すぐに識別できてそればかり観察し、ついついひいき目に見てしまうからかも知れない。
ウチでの第二世代のませた奴らはどんどん腹を膨らませて卵を産むのに、こいつは成長が遅いように感じた。もっともオスかメスかもわからないが、メスの特徴である腹のぽってりした容積が、背中の方に膨らんでいるようで腹の容積比率を観る限りメスに近いように思われる。
少し話はそれるがメダカは小さくても親になり、親も繁殖行動をしながら成長する。サカマキガイなどもそうだと判った。自分で飼ってみて初めてそんなことに気づき驚いている。第一世代に食われぬようにすくいだした第二世代が卵を産み始め、その中でも比較すると『こんな小さいのに、もう卵を腹にいっぱいくっつけている』というのをときどき見る。『誰だ!こんないたいけな・・・』などという感情が湧いたりするのである。
元に戻ろう。梅酒を造るビンに水草を沢山入れて奇形を住まわせた。できるだけ自然に近い環境に置いて餌もやらないでおこうと考えた。同じ位の寸法の正常なヤツも連れに入れた。隔離してしまうのはどうしたものか?・・・という考えもないではなかったけれど、良かれと興味と半々くらいの感じ。
二匹は追いかけっこをすることもあるが、離れていることの方が多くて繁殖行為もしない。同性かもしれないが、♂同士なのか♀同士なのかわからない。♀同士だとしたら、餌をもらえず狭いビンの中で自然発生するプランクトンや藻を喰うだけでは成熟しないのかも知れない。
もう一匹同じような奇形が見つかったのでそれも入れた。奇形ではないが、片目が白眼ばかりのヤツも見つかった。それはやはり片目しか見えないからか動きに落ち着きがない。でもこれは、いつのまにか成熟してある朝、腹にいっぱい卵をくっつけていた。おっと・・また横道にそれた。
計三匹になったビンのなかでは、川ノリのようなアオミドロが大繁茂して、ちょっと見にはメダカの所在さえもわからなくなったので、自然にまかすという方針を変えてアオミドロを取り除いてみた。何と初めに入れた奇形メダカがアオミドロにからまって死んでいた。やはり運動能力は少し劣っていて、はまり込んだ迷路から抜け出せなかったのだろう。かわいそうな事をした。
先の(その1)の原始スープに入れた二匹目も無事だ。死ぬどころか一匹目と同様にフタを取るとゆら~りと姿を現し、しかも急速に成長しているようだ。このスープはタダモノではない。富栄養化スープであることは間違いないが成長ホルモンのようなものがあるのかも知れない。
そこでまた実験を思いつくわけだ。このスープはパワーがあるのだからして、奇形の未熟ヒメダカを入れよう・・となる。奇形が治るやも知れず、大きく成長するやも知れず楽しみだ。アオミドロにからまって死んだヒメダカを『希望』と密かに呼んでいたのだが、この実験にも、ヒメダカの未来が掛かっている。希望でなくて何であろう・・・などと想ったりするのである。