鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

琵琶湖のテナガエビ(1)

2008年10月17日 21時21分30秒 | 随筆或いはエッセイ
琵琶湖の東岸湖周道路を車で走っていて水郷あたりの運河にホテイアオイが沢山浮いているのを見つけたので、形のよい一叢を持ち帰ろうと場所を覚えておき仕事帰りに寄った。

拾い上げようと近づいて驚いた。ホームセンターなんかで売ってるやつの10倍以上もある巨大さだ。一番小振りな一叢でさえウチの水槽に入れたらそれだけで一杯になってしまう大きさ。まだネットで調べてないのだが、多分売ってるのはヒメホテイアオイでこれはオニホテイアオイという名前なんだろうなと確信した。

ホテイアオイは茎を横に伸ばして子叢が育ち、有機的というのか宇宙ステーション風に増殖していく。ウチの水槽ではホテイアオイの髯根にヒメダカはどれだけ卵を産みつけたか知れない。私は今までかなりの卵をしごき採っては専用水槽に入れてメダカを孵化させてきた産婆ならぬ産爺なのである。

しかしここしばらくのホテイアオイでの楽しみはイトトンボのヤゴ獲りだ。さっとホテイアオイを水面から引き上げて髯根を調べると緑色のヤゴがくっ付いていることがけっこうあった。何匹位それで捕まえたか。ヤゴで8×5=40匹位になろうか。つまらないギャグでした。しかし数はそれに近い。

横道に逸れそうなので元にもどろう。でかいホテイアオイの連なりを、岸に何となく引き上げてみた。このでかさだもの、でかいヤゴでもいないかと思ったのだ。ところが居たのはテナガエビだった。髯根4つでハサミを別にした体長で15ミリ~35ミリまでのが30匹程も獲れた。

飼ってみようと思ってのことなので、生きたまま持ち帰るには手持ちのナッツの空缶ではそれが限度だった。せっせと獲るだけなら、何百匹でも獲れただろうと思う。

帰ってネットで調べてみると、魚を襲うらしいし共食いもするらしいので、飼うにしても1匹2匹がいいらしい。長いハサミ付きの手が黒くてやたらに長い画像ばかり目についたが、私の獲ってきたのは手も短く、まだ薄茶か透明だから、まだ子どものようだ。成長するとハサミの先まで入れたら20センチにもなるそうだ。

テナガエビ釣りも盛んに行われるらしい。何たっておいしいのだそうだ。琵琶湖では年間何トンとかの水揚げになると書いてある。どうも飼うより喰う方がよさそうだ。喰うにしては小さ過ぎだ。幾分育ててからというのはどうかとも考えるけれど、情が移ってしまいそうでもある。

ネットでみる限り、飼うのは難しいようだ。持ち帰ったエビは二つのバケツに半分ずつ入れ、水もカルキ抜きをしたのを足しておいた。今現在30時間以上経ったが1匹も死んでいない。車中では、およそ500ccの水にぎゅうぎゅ詰めで1時間以上揺られ、ウチでブクブクもしないでいるのに皆生きている。

長い手先のハサミで露払いをして動き回る。いさかいのようなこともするが、狭いバケツの中で等間隔に離れて、それなりにもう秩序ができて落着いているように見える。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする