鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

『たかじんのそこまで言って委員会』よ、さようなら

2009年04月16日 13時26分36秒 | 個人的主張など
読売テレビの日曜日PM1:30~3:00、やしきたかじんと辛坊治朗司会のニュース・バラエティ番組がある。常連メンバーとゲストが様々なニュースを解説批評するものだ。

理性的であったり、情緒的であったり、政治的であったり、でも必ずと言っていいほどの独断的決め付け意見が多くて面白くもあった。反面教師としてとらえるならいい例という人間性、言い方、論理展開なども多くあった。

4月12日の分を見てガッカリした。もうこの番組は見ないと決めた。北朝鮮問題の話題の時に、常連メンバーの意見が田嶋陽子1人対メンバー多数という形になった。多様な意見が多様な形で出るのではなく、はっきりと二極化してしまった。

その時、田嶋陽子が「みんなツルンで戦争したいんでしょう?」と鋭く批判した。そのみんなとは誰か。それぞれに私が受ける印象を書いておきたい。

三宅久之;元政治記者という立場や年令や外見や話術などを最大限に生かしたビジネスマン。巧妙に時代を生きる策略家。確固たる思想はあるかどうか見えない。おそらく無い。

金美齢;感情的喧嘩屋。論理の矛盾を突かれると知らん顔して黙るが、次に自分ががなりたてる機会を虎視眈々と待つ。戦争をけしかける挑発者であり見物人。

勝谷誠彦;敵を見定めて攻撃することに生きがいを見出している人。編集されて『ピー』音で救われている。正確かどうか疑わしい情報を元に口汚く個人攻撃や特定マスコミ批判をする。流言蜚語の源になるタイプ。

宮崎哲弥;揚げ足を取られない慎重な言い回しをして、冷静で論理的に見える。ところが、なぜか激することがあり、そういう時は、大抵論理に破綻を来たしている。展開に無理があるから、自分に腹が立っているのを転化して激しい口調で押し切ろうとするように見える。何故この人の冷静な物言いから、そんな結論になるのかいつも不思議に思う。

桂ざこば;庶民代表として自他共に認めているフシがある。お笑い界人や大阪人を一人で貶めている面があることに気付かないおっちょこちょい。もしかしたら危うさにより使われている。

番組の終りの方で、金が自分のウチで開いた花見のパーティの事を言い、三宅が「金さんのとこからは新宿御苑が見下ろせてとてもいいロケーション・・」と言った。宮崎と勝谷がそのパーティで会ったと言い、ざこばは招待されたけど用があって行けなかったと詫びる手まねをしていた。

そこで田嶋がすかさず、「ほらみんなツルンでるんでしょう・・・私なんか声も掛けてもらってない・・・」と言ったのだ。田嶋は普段は都合の悪い突っ込まれ方をすると、拗ねるように黙ったりがなりたてたりで、品の悪い男共の挑発に乗って、見苦しいこともあったが、今回は孤軍奮闘凛々しかった。今までに感じなかった好感を田嶋に感じたのだが、それと共に『この番組は終ったな・・』と私は思ったのだ。

バラエティ番組とは言いながら、ギリギリの本音を言おうという姿勢をレギュラーに徹底しているかと思いきや、私的な交流などをしていたのだ。これでは思想もくそもない。お互いに補完しあうだけで、侃々諤々の議論は望めない。これで何故この番組が面白くなくなってきたか理由が解った。司会のやり方いかんでどうにでもなるのかも知れないが、今までのままなら駄目だろう。

田嶋の印象も書かないと片手落ちなので書いておこう。(尚初めての安里繁信と村田晃についてはなじみがないので割愛)

田嶋陽子;剛毅な女という印象。男に向かうのに、男の論理と方法で戦っている。山口もえと金と三者三様の女性像。しかし理性的に論理を展開させる能力がありながら発揮できていないように見える。ジュンジュンと説く話法を身につけたら良いのにと思う。もう見ないと思うけれど奮闘を期待するものである。(敬称略 失礼 不悪)


コメント (4)
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