鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

山道で蝮に遇った

2009年04月12日 18時04分12秒 | 随筆或いはエッセイ
宮津・久美浜出張の帰りに豊岡にあるコウノトリの郷公園に立ち寄った。団体客がガイド職員に説明してもらっているのを少し立ち聞きした。それからコウノトリが沢山いる餌場を横目に山に続く小道を進んでみた。

少し沢を上ってからは、急な坂の山道になった。周回コースの説明では1キロ半足らずだった筈だけれど、誰も歩いていない。頭上には二羽のコウノトリが羽ばたかずに旋回していた。白黒のコントラストがくっきりとして、翼の先はワシのように分れて指先のように見える。鶴のグライディングそのものだ。

説明では、松に鶴は本当はコウノトリなのだとか。丹頂鶴は10kgほどあり、コウノトリはおよそその半分らしい。ツルは重いので助走しないと飛び立てない飛行機型で、コウノトリはその場でふわりと飛び立てるヘリコプター型だと言っていた。

さて、コブシの純白やミツバツツジの赤紫を見ながら急斜面の杭造り段々を上っていたら、蛇に遭遇したのである。普通だったら、にょろにょろと大慌てで蛇が逃げるところだが、さすがにマムシ、とびかかろうとするのだ。

マムシに対して私は何も含むところがない。田舎育ちなので、大人がマムシを焼酎漬けにするんだと首根っこを木の又に挿んでいるのを見たこともあるし、皮を剥いで火箸にS字に刺したのも見たことがある。

しかしマムシ酒を飲んだこともなければ、マムシドリンクを買ったこともないし、マムシを食ったこともない。ことさら捕まえようという気もないけれど、行く手にいて首をシュッシュッと突き出されたんでは前に進めない。

写真を撮ってから、落ちていた枯枝の細いのでピシッと叩いてみた。何と一発でおとなしく伸びてしまった。尻尾はガラガラヘビのようにずっと震わせていたから、脳しんとう程度だろう。コウノトリの説明ではフナやドジョウやカエルやバッタやヘビ、それも時にはマムシも食うと言っていた。これも大事な食材だ。枝の先を引っかけて沢に投げ落とす。やがて正気を取り戻し、コウノトリの餌になってくれたらいい。とまぁ、何となく画像も出して見たいと思ったので軽い日記風に書いてみた。

コメント (4)
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