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前回のシマドジョウと一緒に連れてきたのがこれ。2センチにも満たないチビで、ピントが合ったのを拡大して見たら、キセルをくわえてプカリとやりそうなおじさん顔。
倍以上の大きさのものも数匹いたのだが、次の日に死なせてしまった。元居た川の水だけで飼い、徐々にこちらの水に慣れさせなければならなかったのかと反省した。これからは川の水を2Lペットボトル数本分持ち帰ることにしよう。
ところが、そればかりではなく、或いは、まったくそれではなく、水温が高くなりすぎたからかも知れない。半日しか陽の当たらない屋外に水槽は置いているのだが、ちょっと油断した。急激に暑くなった日で、ブクブクはしたのだけれど、ぬるい位の水温になってしまっていたから30℃近くになっていたかも知れない。
カジカ科の飼育は20℃以下の水温を保たなければならないという記述を検索して見つけた。元から居たカワムツやウグイは何ともなかったが、大きい新入りは全滅した。でも2センチ以下のものは5匹程生き残った。
ススッと動いては底やガラス壁面に静止する。こいつらは仲間同士で仲良くすることがない。ウグイやシマドジョウに襲われることはなさそうで、互いに無視しているが、同類が近づくと、一方が攻撃し一方は逃げて小さく距離を保つ。激しく追い掛け回すということはなく、かなり地味な縄張り争いだ。
3年程前にも、一匹飼ったことがある。四角いペットボトルを寝かせて水槽代わりにした。生餌しか食わなかったので、ボウフラや赤虫を探しては食わすのが日課だった。食餌シーンが実にかわいいんである。覗くと、何ですか?という仕草をするし、餌をくれるのかな・・?というソワソワ動きをする。何より、目玉をキョロリと動かして視線を投げて寄こすのがたまらない。
1センチ強から、体長にして3倍、体積にしたら何十倍かに育てたが、結局死なせてしまった。寿命ではなかったと思う。今思えば、おそらく水温が上がった時に身が持たなかったのだろう。ハゼ君などと呼んでいたので、死なせたときには少し落ち込んだものだ。
今回のおじさん顔のやつは60センチ水槽大の手作り水槽にいるので、餌をやるという親密さは持てない。どうしたものかと思うが、今のところ自然発生のミジンコなどを食っているはずで、それぞれがとても元気だ。