鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

(続々) 男の病 その12 膀胱・尿道造影検査 その③

2016年12月26日 04時41分31秒 | 健康ネタ

レンタルパジャマは汚れたら一日何回でも追加料金は発生せずに交換することが許されている。


郊外型の、映画に出てくるような医療施設の広い庭を、看護師さんが押してくれる車椅子で巡るというイメージから程遠く、平らで緑のスペースも多くはない。

 なにはともあれ検査は終わり「何の問題もなかったですよ、ちゃんと繋がってます」と担当医が言ってくれた。私は恨み言の一つも言いたい気分ではあったけれど、そこは多くの失敗を重ねながら生きて来たオトナの態度で、ありがとうございましたと頭を下げた。一度切除された尿道は漏れなく膀胱につながったとのことだった。これからは、『ご応募していただいた方にはモレナク・・』などというセリフにはこの痛みがフラッシュバックするだろう。担当医とのやりとりは以上で終わり、ベッドから起き上がり、紙おむつを履く介助を看護師(♀)がしてくれるような形になったので「漏れるから仮に当てるようなガーゼかなんかが欲しい・・」と言ったら、彼女は「大丈夫ですよ、先生が造影剤と一緒に全部抜いてくれたから」とヒトの身体なのに断言する。私には漏れるだろうという確信的不安があり、彼女には職業経験上の自信がある。内気な私は従うしかなく、ベッドからそろりとずり降りようとしたら、彼女が「あ、漏れましたねぇ・・ズボン濡れちゃいました」と言う。私は彼女に希少な例を示したわけだけれど、かつて無い漏らし王にもなったわけで、バツが悪かった。レントゲン室に備えられている空色の短いズボンを借りて、私は用のなくなった点滴スタンドを転がして病棟に戻った。スタンドは病棟付属のものであり、それは患者が持ち帰らなければいけないというルールがあるらしい。抜けて晴れ晴れの患者は文句を言わない。帰ってから看護師に新しいパジャマを出してもらい空色のズボンを返すときに「これは何ですか?」と聞かれた。泌尿器科の病棟看護師も見たことがないということは、やはり空前の漏らし王なのか。ここから、私の漏らしへの対策と工夫と骨盤底筋運動が始まった。

【と、この記事を書いているのは4:30。夜が明けたら、最後の病院食として朝飯を食べてから、私は退院することになっている。12泊13日の旅を終え、我が闘病生活も区切りを迎える。】

12/25術後9日目の食事。 ※美味しかったもの
朝;ごはん225g だし巻き卵 ほうれん草ごま和え 大根の味噌汁 オレンジ ジョア
昼;五穀米225g 鮭の幽庵焼 レンコンの炒め物 青梗菜お浸し 
晩;ごはん225g 八宝菜 もやしの和え物 かにシューマイ Pからし 
コメント (2)
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