宇治の運動公園駐車場の植栽のうち、コブシとナンキンハゼが目に留まった。
このコブシの木は蕾から花、そしてこの奇妙な実と、それが割れて真っ赤な種が覗いている様子まで何回も記事にした。
それでもついつい何度でも撮ったり感心したりするのは、不定形で妙に生々しい姿を見る度に繁々と観ないではいられないから。
植物の法則性を逸脱した形と偶然性が面白い。
先の方では法則に従い、フェルトを被ったような蕾がすでに成長中だ。
ナンキンハゼの紅葉はまだ始まっていなかったけれど、緑の実が生気を失うと割れて種を見せる仕組みだと分かる。
やがて種は真っ白に漂白されて、鳥に食われ、排出されてばらまかれ、蒔かれることとなる。
コブシの真っ赤に目立つ種もカラス(鴉)などに喰われて運ばれるようだ。
田舎ではコブシの仲間のホオ(朴)の種がカラスに喰われるのを目撃したことがある。