エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

庭に秋を見つける

2006-10-21 | 自然観察
 朝夕に秋の深まりを感じるころとなった。庭の緑も、近づく季節への準備を始めている。
トウカエデの梢が紅く色づき、中段が黄に染まって、残る緑とのコントラストが美しい。
静かに移りゆく季節の庭を、穏やかに楽しんでいる。


 ○待ち待ちた秋の七草フジバカマのつぼみがようやく変化を見せた。 徒然草に「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。 ・・・・ 咲きぬべきほどの梢、散り萎れたる庭などこそ、見所多けれ。・・・」とある。 シモツケのつぼみの色の素晴らしいこと、ハナトラノオの咲きはじめの花穂などもそう思う。


 ○大谷石の門柱の上のミセバヤが咲き始めた。
本郷焼きのニシン鉢の鉢植えで、もう10年以上植え替えていないが、毎年見事な花を楽しませてくれている。

 苦労してつくったニシン鉢は底に平成5年のサインがある。わずかにひびがあり、ニシンは漬けられず、第2の人生をミセバヤに捧げている。



 ○9月初めにほころび始め、本当に長い間咲き続けてくれた、今、葉が秋の色に染まり、ピンクの花も色あせた。種をこぼす時期となったが、これから咲き始めるつぼみもある。







 ○ エゾツユムシがあちらこちらで見つかる。昼間は葉の上でゆっくり日向ぼっこ。眠っているのかじっとして動かない。
 それにしても、幼虫のころあれほど目立ったアシグロツユムシはどこに行ってしまったのだろうか。






 ○ ノコンギクにはいつもキタテハが訪れている。
 いっそう羽の色が濃くなったようだ。これから約半年、寒い冬を越えて春まだ浅き日に再会しよう。







 ○ ホトトギスもつぼみの連なる様子は趣がある。 庭には白花と、普通の紫色のまだらもようと2種類があるが、白はすこし早く咲き始め、もう盛りを過ぎた。