エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

バランスの取れた学力を

2007-04-17 | 教育を考える
            《 藤村 「人の世に三智がある」 》(ネットより)

 先頃、「ゆとり教育」下、平成5年度の高3の学力テスト結果が公表された。結果はある意味、「ゆとり教育」により学習意欲が増し、学力も向上したと言える。今、教育再生会議で性急な誤った学力観で、大切な「ゆとり教育」の方向転換が進められ、管理的教育への逆戻りが心配だ。

 私は、誕生した娘に「美知代」と命名した。美しいさわやかな感性・情操を備え、人間らしい知的で豊かなこころで人生を送って欲しい願いからだった。
 いつも教育のあり方が問われているが、それは人として生きることを基本に置かなければならない。
 先頃、従来の幾多の反省に立って提唱された「ゆとり教育」がいとも簡単に方向転換され、強制的な学習指導へ戻ろうとしている。
 もう一度、生徒が主体的に学ぶ側に立ち、個性を引き出し伸ばし育てる教育観に立たなければならないと思う。仲良く助け合い、認め合い、ゆっくりでも着実な、何より温かな教育であって欲しいと願わざるを得ない。
 藤村は「人の世に三智がある」と言う。学んで得る智、人との交わりから得る智、そして自らの体験により得る智である。。
 教師のこうしたバランスのとれた力、真の学力を育む、創造的な教育活動を期待している。