エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

「菜の花」の疑問

2007-04-22 | 自然観察
 今朝、散歩中に、畑で忙しそうに働くYさんにまた青菜をいただいた。
 この前は「くきたち」だったが、今日のは、引っこ抜いたら丸い白い株が付いていた。「蕪みたいな株だね」と言ったら、これは「蕪」だと教えられた。隣の畝には少し長めのトウが立っていたが、これは「コマツナ」だと茎を折ってくれた。知らないこととはいえ、驚きだった。そう言われ、よく見ると葉の付き方や形や色などが微妙に違っていた。初めて知った事実に驚いた。

 ブログで調べたら『「そもそも「菜の花」という植物は植物学的にはなく、アブラナ科の植物の総称で、花びらが4枚で十文字に咲くことから十字花植物ともよばれている。」とあった。
そこには ● アブラナ科の植物 【アブラ菜、コマツ菜、白菜、キャベツ、ミブ菜(京菜)、カブ、カラシ菜、ブロッコリー、カリフラワー、葉牡丹、クレソン、大根 など】と。だから、トウが立って咲く花は根や茎が違っても菜の花でいいわけで、大根の花は白だから菜の花は黄色い花ばかりではない」ともあった。
 
一般に言うアブラナは、現在は食用としての栽培が主流だが、最近は、菜の花畑を作り、食用油を採って利用した後、その廃油を回収・精製して軽油代替燃料(別称:バイオディーゼル燃料)にする「菜の花プロジェクト」 としても注目されている。
アブラナは若い茎葉が食用になるときはアオナと、きれいな花をつけているときはナノハナと呼ばれ、種子ができたときはアブラナと呼ばれる。
 (*)[暮らしの歳時記](春の豆知識「これも菜の花?」と聞かれたら)
 【allabout.co.jp/family/seasonalevent/closeup/CU20060321A/index.htm 】

菜の花畑に、入り日薄れ 見渡す山の端霞深し
 蛙の鳴く音も 鐘の音も 夕月霞て 匂い淡し

  高野辰之の小学唱歌「朧月夜」だ。          

ブログ仲間の「マーヤン」さんによると(拙ブログ4/18「庭に芽吹くいのち」へのコメント)、飯山ではゴールデンウイークに「菜の花祭り」があるという。多分、高野辰之が飯山の菜の花畑を情景を歌ったもので、関連付けての故郷のまつりなのかと推測している。

今朝いただいた菜の花から、これまで何となく分からなかった黄色い花、「菜の花」について、ブログの解説に納得し、今までの疑問が氷解した。(2007.4.21)

カブコマツナ

クキタチ チンゲンサイ