■ この歳になれば常に仕事優先ということではなく、時には生活優先という暮らしでもよいだろう。ワーク・ライフ・バランスは仕事と生活の調和と訳されるが、そのバランスポイントを仕事を減らして、その分、生活を増やしたところに置いてもよいと思うのだ。この考えに従い、今日は仕事を休んで伊那まで出かけて火の見櫓巡りをし、木祖村で味噌川ダムカレーを食べてきた。 火の見櫓もおいおい載せるとして、本稿ではダムカレーを記事にする。
げんき屋
地元木祖村の3店、「そば実」と「こだまの森」、「げんき屋」で味噌川ダムカレーを提供した。既に「そば実」と「こだまの森」のダムカレーは食べたので、今日は残りの店、道の駅の「げんき屋」のダムカレーを食べた。
断面が3角形のごはん堰堤の長さは約14センチ、堰堤底の幅すなわち底辺の長さは約5センチ、高さも約5センチだった。
鶏のから揚げがダムの表面を覆っている岩を表現している。福神漬もやはり岩を表現しているのかもしれない。ごはん堰堤の両側の千切りキャベツは木々の緑を表現しているのだろう。ここのカレーも他店に負けず劣らず美味だった。ただうまかったというだけでは食レポにならないが、苦手だから仕方がない・・・。
■ 味噌川ダム管理開始20周年を迎え、昨日(14日)点検としては初めて洪水吐きゲート放流が行われ、その見学会が開催された。このイベントに併せて地元木祖村の3店で味噌川ダムカレーが販売された。
「そば実」は14日のみ販売でしかも20食限り、「こだまの森」は14、15日のみ販売。国道19号沿いにある、きそむら道の駅の「げんき屋」は12月まで販売。3店のダムカレーをすべて食べようとすると順番は自ずと決まる。
昨日は「そば実」に行き、今日は「こだまの森」に行ってきた。好きだね~、暇だね~などという声が聞こえてきそうだが、やるとなったらキッチリやらないと気が済まない。
期間限定だから、自販機でダムカレーの食券を買うことができなかった。で、案内に従ってフロントで買った。
堤高約3cm、堤頂幅約3cm、堤底幅は約4cm、堤頂長さ約20cm。950円(税込)
■ ごはん堰堤の断面は台形。堰堤の左端が破損しているが、特に問題なし。下流側へカレーが流れ出ているが、かろうじてシソの葉と福神漬けがその流れをせき止めている。
鶏のから揚げはダムを覆っているロックを、ごはん堰堤の右側下流の千切りキャベツは木曽川の清流をイメージしているそうだ。実際木曽川はダムの右側から流れ出ているからこの位置は合っている。昨日の「そば実」のゲートの位置も合っていた。この一致は素晴らしい。
奥木曽発電所の説明に使われていた味噌川ダムの全景写真
ビーフカレーの味はまろやかでそれ程辛くはない。ファミリー向けのカレー、と書けば味がイメージできるだろうか。
「このカレーは今日限りなんですよね」と厨房のおばちゃん(って僕より若いかも)に声をかけると、「好評なら考えるそうです」と返事が帰ってきた。
「げんき屋」のダムカレーは12月まで販売しているから、急ぐ必要はない。そのうち食べる機会があるだろう・・・。
■ 木曽川の最上流部にある味噌川ダム(ロックフィルダム)は1996年に建設された。今年でダムの管理開始から20年を迎えるのを記念し、14日に洪水吐きゲート点検放流と奥木曽発電所の見学会を開催することを知った。それから地元木祖村の3店で「味噌川ダムカレー」を期間限定で提供するという。 これは行かなくては・・・。
ゲート放流の様子 シャトルバスの運転手から遠く滋賀県や静岡県からも見学に来た人がいたと聞いた。
ダム堰堤の上から見るゲート放流。奥木曽発電所が左岸に小さく見える。
奥木曽湖 総貯水量は諏訪湖に近い6100万立方メートル。右端に取水塔が写っている。
奥木曽発電所の内部の様子 両側に水車、中に発電機が配置されている。
そば実 外観
メニュー看板
ダムカレー全景
木祖村藪原の「そば実」の味噌川ダムカレー 今日(5月14日)のみ販売。20食限定! 950円(税込)
五穀米のダム堰堤。堤高約3センチ(140メートル)、堤頂長約15センチ(447メートル)、堤底幅約6センチ。ダム湖のカレー容量不明(6,100万立方メートル)。湖面に浮かぶブイはトウモロコシ。(ダムの数値)
信州牛をふんだんに使ったというカレー。まろやかでやや辛め、美味だった。
*****
笑ん館のゲートの向こうにそば実が見える。
「そば実」の味噌川ダムカレーは今日14日のみの販売でしかも20食限定だったから、開店時刻の11時前からダウカレーマニアが並んで待っているかもと思い、早めに出かけた。でもそれは杞憂に終わった。11時になるのを向かいの笑ん館でコーヒーを飲みながら待っていた。一番の入店だった。 すぐ後から夫婦と思しきふたり、続いて中年のおじさんが入ってきた。
色鮮やかなダムカレー。黒部ダムはアーチ式だから、ごはんの堰堤もカーブしているが、味噌川ダムはロックフィル式だからまっすぐ。手前のポテトフライはゲートを表現しているのだろう。
そば実:長野県木曽郡木祖村大字薮原1102
■ 20店舗、これは大町市内他で黒部ダムカレーを提供している店舗の数。昨年(2015年)の5月に福来屋で黒部ダムカレーを食べてからおよそ9ヶ月、すべての店の黒部ダムカレーを食べ終えた。
最後まで残っていた店は爺ガ岳スキー場の「パウダーパフ」だった。雪不足だった今シーズン、スキー場のオープンが遅れたため、昨年中に全店舗の黒部ダムカレーを食べ尽くすという目論見は果たせなかったが、ようやくその日が来た!
なんとつまらんことを と笑わば笑え。趣味は他人の理解の及ばぬところにあるのだ。などと強がってみたりして・・・。
△福来屋150526 △こまつうどん店150602
△ねむの木150702 △食事処カイザー150821
△百笑亭150822 △湯けむり屋敷 薬師の湯150826
△ぽかぽかランド美麻150830 △ビストロ傳刀150902
△おうちごはんホッと150909 △お食事処 三洛150910
△ゆ~ぷる木崎湖150916 △明日香荘150920
△べルヴィル150925 △北アルプスの食卓150930
△ホテルからまつ荘151004 △豚のさんぽ151007
△くろよんロイヤルホテル151014 △黒部ダムレストハウス151020
△扇沢レストハウス151020 △パウダーパフ160212
達成感に満足。 そして今夜は祝杯。
■ スキーは30台を最後にそれ以降全くしていない。スキー場に出かけたのは本当に久しぶりだった。
出かけていったのは大町市平、爺ガ岳スキー場にあるレストラン「パウダーパフ」。昨年の5月から始めてていた黒部ダムカレーの食べ歩き。昨年中に全20店舗中、19店舗の黒部ダムカレーを食べ終えていたが、この店は雪不足でスキー場のオープンが遅れていたために、いままで行きたくても行けなかった。
これがパウダーパフの黒部ダムカレー。ごはんの量はそれ程多くはない。ガルベは陸に上がった美味なピザ。ダムの下流側にはフライドポテト。ダム湖のルーは甘め。ファミリー向けカレーと評しておく。
1200円のところ平日200円割引で1000円だった。
カレーを食べるだけにスキー場へ行くなんて・・・。まあ、趣味ってそんなもんでしょう。
■ 今日(21日)の昼食にJR大町駅前のお食事処 三洛で黒部ダムカレーを食べた。この食堂は定食メニューが多く、美味くてボリュームもあってしかも安いということでいつも混む人気店。何年も前からこの食堂を利用してきた。
周りのひと目を気にしながら行った黒部ダムカレーの竣工検査の結果を公表する。この竣工写真だと堤頂長が短く見えてしまう。どんな対象であれ、伝えたいことを的確に表現できるアングルを探す努力を常にしなくては・・・。
□ 型式 アーチ式ダム
□ 所在地 長野県大町市大町3103-4
□ 着・竣工年月日 20151221
□ 施工期間(時間) 約10分
□ 堤高 50mm
□ 堤頂長 180mm
□ 堤頂幅 60mm
□ 堤重量 300g
□ 総貯ルー量 200cc
□ 施工者 お食事処 三洛のおじさん
□ 総工費 840円(税込)
施工状況 直径315mmの円形の皿に堤高50mmのアーチ形のごはんダムを構築している。ダムの両端から下流側へルーが流れているのはやむを得ない。遊覧船ガルベはカツ、サクサクで美味い。ダムの下流側にたっぷり野菜と目玉焼き。
竣工検査結果 優良。
■ 昨日(2日)の昼食は黒部ダムカレーだった。竣工検査を行ったのでその結果を公表する。
□ 型式 アーチ式ダム
□ 所在地 長野県大町市平10639-1
□ 着・竣工年月日 20151202
□ 施工期間(時間) 約10分
□ 堤高 30mm
□ 堤頂長 250mm
□ 堤頂幅 50mm
□ 堤重量 350g
□ 総貯ルー量 300cc *1
□ 発注者 U1
□ 施工者 食彩工房 麗句味遊 ゆ~ぷる木崎湖のおじちゃんかおばちゃん(施工状況未確認)
□ 総工費 1000円(税込)
注 堤重量は施工者に確認した。これはかなりの量だ。
堤高などの数値は発注者による実測値(スケールにて計測、周りを気にしながらすばやく!)
*1 以下の通り推定した。
円柱の体積を求める公式 底面積×高さをもとにして 3.14×15(皿の半径cm)×15×1.5(ルーの深さの推定値)×0.5(占有面積を皿の半分と見た)×0.6(皿の形状などによるかけ率はこのくらいかな)=317・925よって約300cc
自宅で300ccの水を同様の皿に注いで様子を確認した。少し量が多いような気もしたが、そのままの値を採った。
黒部ダム湖のガルベ 蒸かしたサツマイモ(とても甘くて美味かった)+人参+小旗
ダム下流側 白馬豚のトンカツ(サクサクで美味だった)、蒸したカボチャと人参、それから千切りキャベツとサニーレタス、オレンジ、ふくじん漬
「蒸かす」と「蒸す」の違いは分からないがなんとなく使い分けた。
以上!
■ 本稿とは直接関係の無いことから
15日の日曜日、松本市内にあるシネマライツで「エベレスト3D」を観た。普段メールなどしてくることのないMが「観ていないなら、是非」と、この映画を薦めてくれたのだった。
「エベレスト3D」は1996年5月にエベレストで実際に起きた大量遭難に基づいて制作された映画だが、日本人登山家・難波康子さんも登場する。ベースキャンプのテントの中だったと思うが、「なぜ山に登るのか」という問いかけにエベレスト登頂ツアーに参加していた登山家たちは一斉に「山があるから!」と答える。「それは答えじゃない」と言われて、難波さんは「6つ登ったから、7つ目も登りたい」と答える。難波さんは7大陸の最高峰のうち既に6座登頂していて、残るはエベレスト1座のみとなっていたのだった(難波さんは登頂を果たすも下山途中で遭難死してしまう・・・)。
Mに映画を観たことをメールで知らせ、続けて「なぜ人は危険を冒して山に登るんだろうね」と問うと、「山あるから」と返信が。「それは答えになっていない」と再送すると、「6つ登ったから、7つ目も登りたい、という難波さんの答えが好き」、続けて「明快な答えはできないと思う。彼らにとって山に登ることは生きることだから」という答えが送信されてきた。
考え方が遺伝するとは到底思えないが、脳みそというか、脳みその構造(?)は遺伝するのかもしれない。ならば、考え方も似てくるのかもしれないな、と私はその答えを読んで思った。
黒部ダムカレーが20店舗で提供されているのなら、それを全て食べ尽くしたい、と思うことと、7大陸最高峰を全て登頂したいという欲求は、達成の困難さは到底比較にならないが、発想は似ているのではないだろうか。
JR大町駅前の「お食事処 三洛」で黒部ダムカレーを昼食に食べた。ここで9月10日にも食べているから、2回目。
ラーメン500円、魚フライ定食750円、この大衆食堂は美味くてボリュームがあって安い。
写真では分かりにくいがごはんダムはかなりのボリュームだ。カレーは家庭の味。みそ汁まで付いて840円(税込)は安い!
■ 福来屋は2回目です。全20店の黒部ダムカレーを食べ尽くすという私的企画は今年の5月26日にここから始まりました。
楕円のお皿は長径約37cm、短径28cmとかなりの大きさです。黒部の氷筍水のペットボトル(500ml、高さ21cm)との比較で皿が大きいことがわかります。遊覧船ガルベに見立てたトッピングは信州サーモンのサクサクフライ。ダムの下流側には新鮮野菜。
前回はどんな感想を書いたか確認していませんが、ここのカレーは懐かしい家庭の味で美味しいです。氷筍水のペットボトル付きで964(くろよん)円はお得でしょう。
■ 大町市内他の20店舗で黒部ダムカレーを提供しているが、既に19店舗で食べた。残りの1店舗は爺ガ岳スキー場の「パウダーパフ」だが、スキー場がオープンしないことにはここの黒部ダムカレーは食べることができない。
爺ヶ岳 撮影日151104
山頂付近は既に冠雪している。爺ガ岳スキー場はこの山の麓にある(注:山は爺ヶ岳、スキー場は爺ガ岳と表記している)。スキー場は12月19日オープン予定とのことだが、それまでに雪が降ってくれるかどうか・・・。
今日(4日)、こまつうどん店で黒部ダムカレーを食べた。ここでサザエさんも黒部ダムカレーを食べていた!店内の壁にその時のシーンが張ってあった。
日曜日の夕方放送の「サザエさん」。オープニングで全国各地の観光地などをサザエさんが訪ね歩く様子が放送されるが、昨年(2014年)の春にこのシーンが放送されていたようだ。サザエさんはほぼ毎週見ているが、このシーンは記憶にない・・・。
上の写真と比べてみると、「サザエさん」では黒部ダムカレーが忠実に描かれていることが分かる。
全20店舗の内、18店舗がスタンプラリーに参加している。この企画が始まった9月1日には既に7店舗で食べてしまっていた・・・。9月以降集めてきたスタンプはこの通り。あと2つ押してもらえば完了! 開催期間中(11月30日まで)には難なくクリア―できそうだ。
■ ビストロ傳刀の黒部ダムカレーを食べるのは2回目。前回、9月2日は黒部湖の遊覧船ガルベを模したトッピングにハンバーグを注文したが、写真写りがあまり良くなかったので、今回はエビフライを注文した。
前回も書いたかもしれないが、フチにひだひだ付きの皿は長径が約45cm、短径が約18cmという長楕円。黒部湖を意識した皿の選択だろう。
ダム堰堤下の野菜サラダが紅葉し始めた山に見えてきた・・・。
黒部ダムカレースタンプラリーパンフの表紙(一部)を転載しました。
黒部ダム展望台の売店で買い求めました。
■ プロジェクト「黒部ダムカレーを食べつくす」は順調に進んでいまして、既に全20店舗中、19店舗の黒部ダムカレーをクリアしました(10月20日現在)。あと1店舗!
ダムを決壊させないように食べることを流儀にしましたが、その方法は具体的にはダム堰堤幅を次第にうすくしていくように食べるということです。 今まで全てこのように食べました。
カレーを食べた翌朝は体重少し増えますが、仕方ないです。
黒部ダムカレーレビューをご覧ください。
△福来屋150526 △こまつうどん店150602
△ねむの木150702 △食事処カイザー150821
△百笑亭150822 △湯けむり屋敷 薬師の湯150826
△ぽかぽかランド美麻150830 △ビストロ傳刀150902
△おうちごはんホッと150909 △お食事処 三洛150910
△ゆ~ぷる木崎湖150916 △明日香荘150920
△べルヴィル150925 △北アルプスの食卓150930
△ホテルからまつ荘151004 △豚のさんぽ151007
△くろよんロイヤルホテル151014 △黒部ダムレストハウス151020
△扇沢レストハウス151020
こうして並べてみると、どれも個性的でいいですね。
やりました、残りは1店舗です。
残りの1店舗、パウダーパフは爺ヶ岳スキー場にあるレストランで、営業期間はスキーシーズンの12月末から3月末までです。
→年末の晴天の日に出かけることにします。年内にスキー場がオープンしない、などということにならなければいいのですが・・・。 こればかりは天候次第、こちらの意思ではどうしようもありませんが、たぶん大丈夫でしょう。
手元にあるリーフレットを参考に黒部ダムの概要を載せておきます。
□形式:アーチ式ドーム越流型
□高さ:186m(国内1位)
□堤頂長:492m
□堤頂幅:8.1m
□敷幅:39.7m
□堤体積:約158万㎥
□総貯水量:約2億㎥
■ 扇沢レストハウスで昼食、黒部ダムカレーを食べた。黒部ダムレストハウスのカレーと見た目も味もよく似ているが、黒部レストハウスのカレーの方が辛い。
トロリーバスに黒い線が4本、→ くろよん
■ 今日(20日)予定通り黒部ダムへ。
大町の扇沢に朝7時過ぎに到着。7時30分発のトロリーバス(法的な区分では電車とのこと)で黒部ダムへ。
長さ5.4kmの大町トンネル(関電トンネル)を抜け、約15分で黒部ダム駅に到着。黄色い帽子をかぶっているのは黒部ダムのゆるキャラ、くろにょん。
黒部ダムの工事で171人の作業員が殉職した・・・。
△ダム堰堤のコンクリートを打設したバケット
△およそ30分の遊覧を終えて乗船場に戻った遊覧船ガルベ
魔の川を意味するガルッペというアイヌ語が黒部という名前のルーツという説があるようだ。ガルベはこのアイヌ語をもとにしたという説明表示がガルベの乗り場の売店にあった。
△遊覧船ガルベ内から黒部ダムの堰堤を望む
貯水量は2億立米、東京ドーム161杯分。ちなみに2013年の世界のビールの消費量は東京ドーム152杯分。黒部ダムとほぼ同量のビール!?
黒部ダムレストハウスで食べた黒部ダムカレー(朝食)
手元にあるリーフレットの説明によるとポテトサラダは放水、キャベツノ千切りは水しぶき、パセリは対岸の木々、らっきょうはコンクリートの壁を表現しているそうだ。
黒部ダムカレーを食べ尽くそうなどと考えなければ、黒部ダムを訪れることはなかったかもしれない・・・。