■ 春爛漫、鄙の山里が桜に彩られています。今夜は満月、月の明かりに朧に浮かび上がる満開の桜・・・。
満開の桜と満月って確か東山魁夷が描いていたはず、そう思って手元の小画集/新潮社を開いてみると・・・、ありました。「宵桜」。
宵桜
満開の桜。峰を出る満月。
両者の巡り合う一瞬に、
この世のいのちの充足を見る。
魁夷はこのように書いています。
満開の桜と満月・・・、数年に一度くらい訪れる巡り合わせでしょうか。いや、晴れていないと観ることができませんから機会はもっと少ないでしょう。
満月に浮かぶ桜を観よう、などといままで思ったこともありませんでした。残念ながら月は雲に隠されています。