透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

月下の朧桜 

2008-04-20 | A あれこれ

 春爛漫、鄙の山里が桜に彩られています。今夜は満月、月の明かりに朧に浮かび上がる満開の桜・・・。

満開の桜と満月って確か東山魁夷が描いていたはず、そう思って手元の小画集/新潮社を開いてみると・・・、ありました。「宵桜」。


                 宵桜 

満開の桜。峰を出る満月。
両者の巡り合う一瞬に、
この世のいのちの充足を見る。


魁夷はこのように書いています。

満開の桜と満月・・・、数年に一度くらい訪れる巡り合わせでしょうか。いや、晴れていないと観ることができませんから機会はもっと少ないでしょう。

満月に浮かぶ桜を観よう、などといままで思ったこともありませんでした。残念ながら月は雲に隠されています。


 


薄紫の誘惑

2008-04-20 | A あれこれ





 今年もカタクリの花の季節が巡ってきた。
うつむき加減の姿からは控えめな印象を受けなくもないが、薄紫の色、花びらの反りと相まって妙に艶めかしさを感じてしまう。この花には清楚とか可憐といった形容は当て嵌まらない、と思う。
薄紫、好きな色だ。

春のフォトアルバム 6 080420


カフェ・シュトラッセで「感光生活」を読む

2008-04-20 | A 読書日記

 

 カフェ・シュトラッセの前庭の白梅が咲いた。木をだいぶ剪定してしまったせいだろうか、花の数が少なくて寂しい。が、来春はもっとたくさん花が付いてコーヒー色の壁をバックに綺麗に咲くだろう・・・。

今回はここで『感光生活』を読んだ。小池昌代さんの作品を読むのは今回が初めて。しばらく前「週刊ブックレビュー」にゲスト主演していた。そのときは『タタド』(川端康成文学賞受賞作品)が取り上げれれていたと記憶している。文庫を探してこの短篇集を見つけた。平易な文章で物語っているがなかなか味わい深い。詩人でもある作家の感性が光る作品集。次はやはり『タタド』かな。

『感光生活』小池昌代/ちくま文庫


なごり花 水面に咲く

2008-04-20 | A あれこれ

 

 

 

 

 

 





 

 

 

 




春のフォトアルバム 5 080420

上:高山市|松本城

下:塩尻市洗馬

華やかな和傘 高山の春

なごり花 水面(みなも)に咲く
湖面を染めて桜咲く
グリーンストライプをみつめる桜たち

「優美」「幽玄」「侘び」「さび」「綺麗」  多様な美の世界・・・