■ このところフォトログと化したブログ、久しぶりに(でもないか)本を取り上げておく。夕方書店に出かけてこの本を見つけた。
**「正しいおじさん」たちがその生き方の支えとしてきた「常識」はいまことごとく否定された。聖なる労働も、暖かい家庭も、「桃太郎の正義」も、「話せば分かる」も、かつて「日本の正しいおじさん」たちが心の支えとしてきた基本的なモラルは、「歴史のごみ箱」へ打ち捨てられようとしている。それなのに、「正しいおじさん」たちは、この状況にどう対処してよいか分からぬまま、ただ呆然と立ち尽くしているばかりである。**(あとがきから引用)という現状認識の著者(内田樹 神戸女学院大学文学部教授)が「正しいおじさんの常識」擁護のために立ち上がった! のだそうだ。
明日からおじさんにとっての(もしかしたらおばさんにとっても)必読書!?を読む。
■ 福島県の三春町、この町名が梅、桃、桜の花が同時に咲く三つの春に由来することは既に書きました。先日この三春町にある有名な「滝桜」からの中継を見ました。樹齢が千年ともいわれている紅枝垂桜が満開でした。
千年前というと世は平安時代、桜をこよなく愛した西行が生きた時代ですね。西行がいなかったら日本人はこれほど桜を愛するようにはならなかったのではないか、と松岡正剛氏が指摘しています。
前稿に載せた枝垂桜のすぐ近くに滝のように咲くこの枝垂桜があります。波、噴水、そして滝。枝垂桜の咲く様をいずれも水の諸相に見立てました。
春のフォトアルバム 8 080423