透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

公園のような建築

2009-04-12 | A あれこれ


 金沢21世紀美術館は直径が114メートル、だったでしょうか。平面形は真円です。円は自己完結的、他の物との関係性を生じにくい形なんですが、外壁がすべてガラスで出来ているので外と視覚的に繋がっています。

この美術館のコンセプトは「まちに開かれた公園のような美術館」だとパンフレットにあります。あたかも公園を歩くかのように館内を自由に歩き回っている子供たちの様子を見ているとそのことを実感します。 

芝生にねころんでいる人にも、美術館内のソファに座っている人にも全く差の無い春爛漫な風景を楽しむことができます。内外で視覚的な条件が同じなんですね。鉛直荷重だけを分担しているのでしょう、信じられないほど細い柱の他は視界を遮るものは何もありません。

外壁の白と桜の薄いピンクの組み合わせがとても綺麗で、昨日はこの美術館がとても魅力的でした。

桜もまた建築なり 

2009-04-12 | A あれこれ

         金沢21世紀美術館にて 090411

 春爛漫。桜満開の北陸建築巡り。

桜も建築、などと書くと、え?何それ、という声が聞えてきそうな気がします。

仲良しグループなんでしょうね。何人かの若い女性たちが桜の木の下で談笑しています。昨日の金沢は初夏を思わせるような暑い陽射しでしたが、桜がその陽射しを遮って影を落としていますね。

陽射しを遮ること、これは建築の基本機能のひとつ。それ故、彼女たちにとって桜は立派な建築なんですね。