透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

竹簀巻き

2009-04-17 | A あれこれ





■ 民家 昔の記録 常陸幸田(当時)の民家の屋根 7910

「包む」というテーマを設けてはいるがなかなか書くことが出来ない。今回は包むに含まれる「巻く」。

この地方の屋根はほとんどが寄棟。棟仕舞に注目。竹の簀子(すのこ)で巻き、さらに葦(よし)を束ねてくらがけし(このエビのような形の葦の束を針目覆という)、丸竹で止めてある。この針目覆は竹の簀子を縛る縄を保護するためのカバー。棟にやや太い丸竹を据えている。

30年前の8月に白川郷を訪ねたが、その2ヶ月後にここに出かけている。


美味

2009-04-17 | A あれこれ
 本稿で春の北陸旅行の記録を終わりにする。

11日の土曜日、兼六園から車で15分ほどのところにある小さな旅館に泊まった。夕食を部屋で済ませたあと、ふらっと出かけて旅館の近くの「森忠」という味処に入った。

割烹着姿の女将が切り盛りしている姿を外からそっとのぞいて決めた。きっと美味い料理を出してもらえる・・・。直感。

酒の肴にまず鯵の刺身と竹の子の天ぷらを注文。金沢という町は食文化のレベルが高いのだろう。



絶品などという言葉を軽々しく使いたくはないが、竹の子の天ぷらは絶品だった。と、ここまで書いて、このブログは本と建築にテーマを限定している・・・、ふとそう思ったが、続ける。

竹の子の天ぷらのさくさくとした歯ごたえ、ほのかな甘み。

冷酒を飲んで、最後に雑炊を注文。飲んだあとは何を食べても美味いものだが、この雑炊がまた絶品だった。悲しいかな料理の味について表現する能力が無く・・・。何を食べても「うまい!」としかコメントしない食べ歩き番組のタレントと一緒だ。



金沢再訪の機会があれば同じ宿に泊まろう、そしてまたこの店で飲もう。