■ 左の白川郷で見かけた蔵(本当は外壁の仕様や収納物を勘案すると倉という漢字をあてるべきだろう)と右の高山で見かけた蔵とでは、全体の「形」はほぼ同じだが、外壁の構法や開口部のデザインが全く異なっている。
デザインの多様性を実感する。
そう、かつてはこのように地方によって民家のデザインは異なり、それぞれ特徴があった。が、今では全国どこでも同じようなデザインになっている。
それでも全国一律全てが同じというわけではないだろう。よく観察して違いを見つけたい。そしてその理由についても考えたい、と思う。
金沢21世紀美術館のカフェにて
■ 早いもので4月も後半。毎年恒例、花咲爺さんの春の全国ツアーもあと北海道を残すのみとなった。もう津軽海峡も冬景色から春景色に変わり始めていることだろう。
爺さんはこのあと梅雨のない北海道でのんびり過ごし、秋になると紅葉爺さんになってゆっくり沖縄めざして全国ツアーを続ける・・・。そして春になるまで暖かい沖縄で過ごす。理想的な生活ではないか、うらやましい。
■ 和辻哲郎の『風土』岩波文庫を再読しているがなかなか進まない。興味深い内容だが、速読はできない。
「繰り返しの美学」がいつのまにか『風土』にまでつながり、また「繰り返さない美学」から日本庭園について少し勉強しようと思い、それが方丈庭園、そして仏像へと連鎖してきた。
『風土』を読み終えたら『仏像』NHKブックスを読もう・・・。