朝日村の火の見櫓
■ 西洋館につきものの塔、その先の空に向かって尖っている飾りをフィニアルと呼ぶ。火の見櫓の屋根の先の飾りもフィニアルと呼んでもいいだろう。頂華という呼び方もあるようだが、少し調べてみないとよく分からない。
この部分のデザインは色々、屋根の稜線のカーブも色々。制作者は屋根のデザインには特にこだわっていたのだろう。この部分だけを観察しても面白い。
■ 「はやぶさ」の地球帰還とサッカーの対カメルーン戦勝利。いいニュースが続いた。
サッカー、日本は少ないチャンスをものにした。終盤は防戦一方でハラハラしながらテレビを観た。でもまあ、内容がどうであれ勝ちは勝ち。次のオランダ戦はどんな試合になることやら。
「はやぶさ」が様々なトラブルを乗り越えて地球に戻ってきた。7年の長旅だった。本体は大気圏で燃え尽きたが、ちゃんとカプセルを地上に届ける役目を最後に果たした。「はやぶさ」に感情移入してよく頑張ったと涙してしまった。ああ、涙もろい中年。
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今から40年前、1970年にアポロ13号は到底考えられない事故(*1)に見舞われたが3人のクルーは奇跡の生還を果たした。
この出来事はドキュメントにまとめられ出版された。邦訳本が新潮社から出ている(『アポロ13号奇跡の生還』ヘンリー・クーパーJr. 立花隆訳)。
*1 **二つあった酸素タンクが二つともだめになり、三つあった燃料電池の二つがだめになり、二つあった電力供給ラインの一つが死んでしまったのだ。燃料電池がだめになるということは、エネルギー源がいっさいなくなるということである。** 訳者まえがきより引用。
「はやぶさ」がトラブルを乗り越えて達成した成果はアポロ13号に匹敵するという解説が昨日(14日)の朝刊に掲載されていた。
科学技術の継承というのは専門技術者の間で行われればそれでいい、というものでもない。一般市民がその内容にふれることがことができるかどうか、また市民がそのようなことを望むかどうか、国の文化度ってこういうところに現れると思うのだが。
『アポロ13号奇跡の生還』のように「はやぶさ」のプロジェクトの全貌を「読み物」としてまとめて欲しい。ネット上のばらばらな情報だけでは物足りない。